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調剤薬局

精神科のタブーっぽい話 ブラックジャックに4649

投稿者:senzyu 投稿日:13/01/04 15:39 view358view

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 今日は精神科患者さんの話を書きます。
タブーぎりぎりの話になりますね… おそらく…
(なお、情報が絶対特定されることのない様、ある程度内容にウソを交えておりますのでご了承ください)                 
みんな怖がりますよね。精神科の患者というと。 
事件を起こして捕まった人が精神科の患者だったとか薬飲んでたというニュースがたまにやりますからね…。
最近はあまり見かけない気もしますが…(これは後々問題になったからですかね~)
 
 
この問題は映画でもマンガでもとりあげられたりしてますよね。 

「ブラックジャックによろしく」というマンガがあって、 
これがかなりおもしろいのですが…。 
 
そのマンガではこんな話になってました。

以下ネタバレします(とはいってもかなりダイジェストにしますが)。
もし読みたい方はこちらから9~13巻までストリーミング再生してください(なんと無料です!)
本当におもしろいですので、読んだことない人はぜひぜひ!





研修医である主人公が精神科に配属になります。
そこで精神科の入院患者と知り合いになり、だんだん心を通じ合うように…
↓ 
だんだんと調子が良くなっていき彼の退院が近づく。 
↓ 
精神障害の患者が大量惨殺事件を起こすというニュースが流れる 
(モデルは付属池田小事件だったと思います。ただ誤解がないように。犯人は通院歴があったが精神障害を装っていただけで実際はそうではなく、後に死刑が確定・執行された)
↓ 
マスコミが精神障害の患者を恐ろしさをあおり、世間は動揺
↓ 
彼の退院後の新しい就職先である農家も決まっていた彼の内定を取り消す。 
↓ 
内定とりけされ、また、親や恋人とのことでも悩んでいた彼は追い詰められ、自殺をする。 
 
…っといった話。だいたいですが。

 
そのマンガにはいろんなデータも載っていて、結論として、いうほど精神科の患者は危険ではないという方向で書かれています。 
だいたいここにある内容が引用されている感じです)
 
なるほどな~…と思いましたね。
 
マスコミは、数少ない精神科の患者の起こした事件を、「精神科の患者」が起こした事件としてとりあげるから、そんなニュースを聞く側としては「またか…やっぱり精神科の患者は怖い…」となるのではないかと。 

百人に一人は、そのような病気になるんですよね。 
百の殺人事件があれば、そのうちの一つの犯人は精神病の人になるのは確率から考えて当たり前の話。
(しかも検挙された犯罪者で精神科の患者は1%以下であり、つまり、むしろ普通の人よりも犯罪を犯す人は少ないといえる)

マスコミはやっぱりどうしようもない… 
 



 
 
と、思っていたのは… 
 


私が精神科門前の薬局に勤める前までの話。
 
 
 …いっちゃった。
 
 
つとめて約一年で3人も捕まっているのを確認したのです(たまたまかもしれませんが…)。 
そのうち一つはテレビのニュースで放送されてました。
 
ニュースをみていると、勤め先の近くのお店のバイトが刺されたとの報道があった訳です。 
 
ええぇ! 
あの店! 
 
そう思っていると犯人は35歳の男性とのこと。 
で、精神科を受診しているとのこと。 
 
まさか… 
うちの患者さんじゃないの~… 
 
ん…35歳…男性… 
 
…まさか…Aさん? 
 
 
ウチの薬局に通っているAさんは割と強面の今風の若者で、普通にみえる方でした。 
 
受け答えは少ないですが特に変わった特徴がある訳でもなく、なんというか… 
夜間のコンビニ店員にいそうなイメージの方でした。 
 
 
まぁ、どちらかというと安定している問題のない患者さんだったんですが、
そのニュースがあった二日前のこと…。
 
 
薬局で働いていると、待合室のほうから怒鳴り声が聞こえてきたんです。 
 
 
「何しゃべってんだよ!」 




「だまれ!」


 
「おい!静かにしろ!」 

 
……ん? 
 
 
もちろん調剤室でしゃべっている人はいませんでした。みんな黙々と作業をしていたんです。 
 
そんな中、Aさんが突き刺さるような視線でこちらをみている。 
 
 
(うわ…めっちゃみられてる…)
 
 
私はこういうのには意外と冷静になれるほうだと自分で思っていたのですが、他のスタッフのあまりの取り乱しぶりのせいか、元々そういうところがあったのか、知らず知らず震える手。
怖いとこんなに震えるんだと自分でもびっくりしてましたね。

そのうち 「コ○スぞ!!」なんていう言葉も聞こえてきたりしたもんですから、もう全然薬が数えられない訳です。 
薬を出しにいったら刺されるんじゃないだろうか。 
そんなことも頭をよぎりました。

けっきょく手がプルプル震えながらもその方に薬をお渡しし、事なきを得た訳ですが…
 
 
その二日後、例のニュースがあったんです。 
まさかとは思いましたが…。 


  
次の日、Aさんの処方箋が薬局に受付られました。 
 
もってきたのは、警察の方でした。 
 
 
内科や皮膚科や眼科の門前薬局で果たしてこんなことがあるでしょうか? 

 
他には…
手錠をつけたまま警察の人と一緒に薬をとりに来られた方もいました。

あとは…万引きをしたりトイレでタバコを吸ったり(同じ方)などなど。


統合失調症の方は、一般の犯罪や再犯が少ないというデータがあるのですが、殺人や放火などの重要犯罪の割合は数倍高いんですよね。
(紹介したマンガでもそのことが触れられていますが、「テレビから聞こえる心ないコメンテーターの声」としてその情報が使われているため、また、ストーリーの構成上『患者が良い人で偏見のある人が悪い人』というように描かれている為、ネガティブに聞こえないようになっています。印象の操作合戦ですね。)


こんなことを書くと、やれ差別だ!といわれそうですが、そういうつもりはないです(当たり前ですが)。
ジェネリックの問題覚せい剤の問題ワクチンの話など、情報操作や誇張するのはいかがなものかな、ということなんです。
それが正しいことであっても。

幻覚や妄想などが起これば誰だって、殺意がなくたって、誰かを間違えて刺してしまうこともあると思います。
それはしょうがないことであり、どうしようもない部分もあり、それを出来る限りなんとかするために精神科の先生がいらっしゃる訳です。
薬剤師もなんとかコンプライアンスを上げるようにその手助けをする役目があります。

しかし、統合失調に限らず、精神科に通院する方(不正受給する暴力団の方や池田小事件の犯人もここに含まれる)は確率的にリスクが上がらない訳ではないという話です。
 
ただ「本当に本当に気をつけないといけないか」といったら、それはどうでしょう?

自分が事件に巻き込まれる(刺されるなど)可能性は…どれぐらいですかね?
実際刺された話は聞いたことがないですからね。

おそらく宝くじで数億円当たるぐらいの確率なんじゃないかと私は思います。
なので、「注意が必要」とまではやはりならないように思います。 

精神科門前薬局は募集をかけても薬剤師が集まりにくい…なんていいますが「刺されたら嫌だから」といって候補から外すほどのことはないんじゃないかと思ったりしてます。
普通の人は宝くじも当たらなければ、刺されたりもせずに一生を終えますからね。
 



最後にもう一つ。

マンガでは電気ショック治療のことが最後の方(だったかな?)で出てきます。
閉鎖病棟の中の患者が順番にあてられ、やられた患者は泡を吹いていたような…

それは昔の話として紹介されてはいましたが、「電気の治療自体が昔の悪い方法」の様な印象を与えます。

実際にはこの療法自体は決して悪いものではなく、薬で全然効果が得られなかった人がこれでかなり薬を減らせたり、調子が良くなったりする場合もあるみたいです。

このマンガ以外にも、カッコーの巣の中でという映画でこの電気ショック療法が刑罰として登場します。
これも同様、昔は知らないですが今となっては誤解を与えるものになっているので注意が必要かな、と思いました。


おしまい。
 

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