運営からのお知らせ

分析大好きsenzyuのブログ
化学分析大好き人間による薬疑心暗鬼ブログです。

senzyuさんのブログ

senzyuさんのプロフィールへ
薬局

コウノメソッドのエビデンスは?批判的な意見はないが効果は?っていう話

投稿者:senzyu 投稿日:14/10/30 15:29 view622view

お気に入りに登録

お気に入り登録数:111人


さて、今回は久々に医療の話。

コウノメソッドについて話をしようかなって思います。

ココヤクでも度々名前が登場するので、
ご存知の方のほうが多いかもしれませんが、
まだまだ広くは知られていない認知症療法の話になります。


アリセプトが少量で処方されている処方せんをみて、

「これ、意味ないよね。Drはわかってないね。何考えているのやら…」

とつぶやく管理薬剤師をここ半年で二人見かけました。

ふふふ。
知らないのだな…(´ー`)


と心の中で思うsenzyuですが、じゃあ、
その投与の仕方(コウノメソッド)が全て正しいのかっていうと…

そうとはいえないんじゃないかと思っています。


アリセプトを少量で使ったほうが良いケースは
たしかにあるんじゃないかと思う一方で、
どこか漢方的で偉そうで、またエビデンスが確立されていない
コウノメソッドを認めたくない気持ちがあるんですよね。

部分的に、これは違うんじゃないのって思うところもあります。

今日はそんな「コウノメソッド」を勉強しつつも、
どうなのっていう部分に迫っていきたいと思います!


ではそんな
コウノメソッドのまとめを、
読んでいきます。






医師は選別される時代に 
●自転車に乗れない人間は自転車に乗ってはならない。
認知症への処方術を知らない医師は気楽に処方してはならない。
アリセプトも他の薬も同じようなもの、
誰が治療しても結果は同じと思っているなら、
知識がなさすぎる。

認知症は治らないと言っている医師は、治す能力がない。 







…だそうです。
いきなり、「知識がなさすぎる。治す能力がない。」と一刀両断です。

私は正直、これが正しいとしても、そういう「断言する言葉」で説得するのは
スマートではないと思っており、ここで自分の中の天邪鬼が
あらを探せ~!とささやくのですよね。



では、つづき。







中核薬の処方量は患者の体と対話しながら決めよ 
●認知症は中核症状だけの疾患ではない。
アルツハイマー型認知症に適応症をもつ4成分
(アリセプト、リバスタッチパッチ、レミニール、メマリー)だけを
処方することが治療ではない。
中核薬はいずれも興奮性を秘めていて介護をよけい困難にする可能性を持つ。 


う~ん。
これは、そうでしょうね。
実際、「この4種類の薬以外はださない!」という先生はいない
ような気がします。







●用法用量の設定は製薬会社の利益の為であり患者の安全の為ではない。
これを守ると患者は治せない。
中核薬を増やすほど改善するという統計グラフはすべて偽りである。
認知症の薬物反応は釣鐘状であり用量依存性ではない。 


???
用法用量の設定は
製薬会社の利益の為であり、患者の安全の為ではないですってー??
これは言いがかりのように思います。
利益を考えるのは会社であれば当然であり、
全くない訳ではないかもしれませんが、この言い方だとあたかも
利益だけを考えて用法用量を決めたかのような言い回しです。

しかし、そんなに利益が関係あるものでしょうか?

少量で使うような用法用量も設定し、

アリセプト1.5mg、アリセプト0.5mg

アリセプトD 1.5mg、アリセプトD 0.5mg
アリセプト1.5mgゼリー、アリセプト0.5mgゼリー


などを発売するのなら、文句を言いたくなりますけどね。

自分の考えと現在の用法用量の設定と違うからといって、
そんな書き方しなくてもって思っちゃいます。








●アルツハイマー型認知症(ATD)の治験に、レビー小体型認知症(DLB)や
前頭側頭葉変性症(FTLD)が混入している可能性が大いにあり、
治験を担当した医師のレベルではとうてい完璧な患者選定はされていないと
推定され、患者数も少なすぎる。
つまり治験論文はすべて無効であり、
それに沿って作られた用法用量はすなわち間違っている。 


う~ん。
前半はそうかもしれないなって思いました。
治験のやり方が良くないって可能性はありますよね。

ただ後半は…。
「すべて無効であり」ってなんでしょう?
無効って「効果が無い」って意味ですが、
なんの効果なのか。


それに沿って作られた用法用量はすなわち間違っている。 

この一行だけでいいと思うんですけどね…。
あと、「間違っている」と断言せずに
「間違っている可能性が高い」ぐらいにしとけば
いいのになって思います。








●学会は、薬価の高い薬(新薬)をなるべく多く処方させようとする
教授たちから洗脳を受ける場であり、製薬会社から寄付金を受けている限り
正常な話にはならない。


そういう側面は否定しませんが、
これも「洗脳
を受ける場であり」と断定するのはどうなのでしょうか?
では、

コンパは「自分をいいように魅せ、異性を洗脳する場」
なのでしょうか?

会社は「お金をエサに健康な成人に労働をさせる場」
なのでしょうか?

やはり、そういう側面はありますが…ものはいいようですよね。








若い医師は、統計的有意という言葉に弱い。有意にするためにデータ偽装が
3割で行われていることがアンケートでわかっている。
従って、論文が真実との仮定で運営されてきた学会も
根底から信用性が失われている。
また、学会が認定する専門医は、治すのがうまいという意味ではない。 


これはひどいです。
「若い医師は統計的優位という言葉に弱い」と書きながら、
「データ偽装が3割で行われていることがアンケートでわかっている」(キリッ)
って吉本新喜劇なのでしょうか。

先生は「アンケート」という言葉に弱いようです(゚Д゚ )

もちろんデータ偽装については、多少あると思いますけどね。

ただ、学会や製薬会社はおかしい、統計は信じない、アンケートは信じろ、
ちなみにオレのいうことだけ正しい、
という理屈はおかしいですよね(笑)

「用法用量や学会がおかしいから、自分が正しい」ではなく、
実際、自分がしてきた治療のデータを統計としてまとめるなりして、
「だから自分が正しいんだ!」っていう話にしないといけないと思うんですよ。








●認知症に関わりたいと思う医師は、コウノメソッドのみを信じればよい。
コウノメソッドは数万の患者が教えてきたバイブルである。
自分の方法にメソッドを加えるのではなく、完璧にメソッドどおりに処方すること。




数万の患者が教えてきたバイブル…
う~ん。

数万の患者を診て、自分が考え付いたバイブル、ですよね。


どうも、苦手なんですよね。言葉の表現が。

ただ、
自分の方法にメソッドを加えるのではなく、完璧にメソッドどおりに処方すること。

これは、わかる気がします。
料理で、元々あるレシピにへんなアレンジを加えると良くないっていうのと
同じですね。
まぁ、元々あるレシピ自体が正しければの話にはなりますが。








診断は正確でなくてもよい。治すことだけを考える 
●認知症病型を精密に鑑別する必要はないが、
必ず家族に患者が怒りっぽいかおとなしいかを聞きだし、
かなり怒りっぽいならグラマリール(25)2錠(朝、夕)だけを処方すべし。 

●少し怒りっぽいなら、グラマリール(25)1 錠(朝)+リバスタッチ 4.5mg を処方し
28日後に様子をみる。怒りっぽくないならリバスタッチだけを処方すればよい。 


これは、経験上、それで上手くいったケースが多いってことでしょうね。
参考になりそうです。







家族への助言 
●医師と薬を信頼してはならない。薬が合わないと思ったら
減らしたりやめたりすべし。但し、抗うつ薬は急にやめると高熱が出て
致死的な副作用をおこすことがある。もっとも安全な処方をするのは、
認知症をあまり知らない開業医である。 


家族に調節してもらうのは認知症の薬物療法のやりかたとしては
良さそうですね。








●コウノメソッド実践医に受診せずに手紙やメールなどで質問することは
マナー違反である。実践医は救助隊ではあるが、ボランテイアではない。 
●医師を育てるのは、患者や家族である。謙虚な医師を選べば、道は開ける。
謙虚な医師たちが、混迷する認知症の現場を将来支えてくれるようになる。 


これは、なんでしょうね??
自分のところに質問が多くきて困っているのかもしれませんね~。
質問うんぬんは、コウノメソッドとはあんまり関係ない気がしますが(笑)
もちろん、医師の負担にならないように患者さんもマナーは守ってもらった
ほうがいいですけどね。







「医患一体」の姿勢 
●未開な分野である認知症に立ち向かうため、
医師と患者家族は、同じ教材を学ぶ必要がある。


なぜ??
っていうか、コウノメソッドは教材?

未開な分野などたくさんあるし、未開な分野であるほど、
ひとつの方法のみで推し進めるものではないようにも思えます。

より良い治療法がわかりきっているのであれば、
ガイドラインみたいなものが必要だと思いますが、未開なんですよね??

「先生を信じて治療をすることは大事だ」
という考えもわかるのですが、セカンドオピニオンという言葉が普及している中、
少し無理があるというか、治療に自信があるのなら、
もっとどっしり構えるぐらいでいいのかなって思います。






世の中でもっとも認知症を知らないのは医師である。 


そうでしたか…。
知りませんでした。








●本当にちゃんと治すためには、薬の種類、薬の用量を 0.2mg 単位で
具体的に家族に話さない限り達成できない。インターネットの普及した現在、
素人の知識を見くびってはならない。 



これは、薬剤師ならではかもしれませんが、「 0.2mg 単位」というのが
気になりますね~。揚げ足をとるようですが(笑)

ドグマチール100mg中の0.2mg(0.2%)とアリセプト5mg中の0.2mgでは、
意味が全然違いますからね。


なぜ、具体的な薬名もないのに、%で表現しなかったのかって思ったんです。
また0.2mgは、かなり微量の調節だと思われます。

これってなんだか漢方的ですね…。
(私が思っていること…汲み取ってもらえるでしょうか?)


…さてさて、ちょっと長くなってきたので、
ここで一旦終わりにしたいと思います。


では、最後にコンセプトと目的についてだけ。



コウノメソッドのコンセプトと目的 
コウノメソッドは、陽性症状の強い認知症でも
家庭介護が続けられるように処方することを
主眼として一般公開される薬物療法マニュアルである。
そのコンセプトは、 
1薬の副作用を出さないために介護者が薬を加減すること(家庭天秤法)、 
2患者と介護者の一方しか救えないときは介護者を救うこと(介護者保護主義) 
3サプリメントの活用 
を処方哲学としている。



私は1と2については賛成です!
とてもいいと思います。
また、「細かい薬の使い方を経験的にまとめました」っていうのもいいと思います。
いや、なにげに、すごい成果だと思います。
私が医師であれば、良さそうな部分はかなり参考にすると思いますし、
日本中で救われたかたもいるのではないかと思います。

また、これだけ厳しい表現で書かれているのにネット上で
全く批判についてがないのは(たぶん私が最初かな?)、
それだけ、Drからみても良いものなのだろうと予測できます。

ただ…
前半くどくど書いたように、
言葉から読み取れるところであまり理論的でないのかなって
思っちゃうんですよね。

経験から良い方法を導きだしているのかもしれませんが、
先生の主観が多く入っているようにどうしても感じてしまいます。

平均以上の方法なのかもしれませんが、
ベストではないように思うんです。

サプリメントについても、もしかしたら深い考えがあるのかもしれませんが、
私はプラセボ以上の効果はないだろうなって思いますからね。
もし、高い値段で売っているとしたら…
なんだかいやです(笑)

その辺を変えないと、同業者からも認めてもらいにくいのでは
ないのかなって思います。

では、今日はこのへんで。
また気が向いたら継ぎ足すかもです。

おしまい



 

コメント

回答:27件

記事・レポート(1274件)

show

2016.11.29 new 219.この状況下で最優秀賞なしという現実 【薬剤師業界のウラガワ】

2016.11.24 new 35.同業だからこそわかる!?「薬剤師が選ぶ、不安… 【オモテに出ている裏話】

2016.11.22 218.やっぱり好評だったアノ一冊 【薬剤師業界のウラガワ】

2016.11.17 81.薬局の多様化 【世塵・風塵】

2016.11.15 217.ちょっと黙れと言い放った 【薬剤師業界のウラガワ】

もっと見る

業界ニュース(18396件)

show

アンケート

show

2016.04.15 【アンケート結果】 薬剤師の年収、理想と現実 no.2

2016.03.17 【アンケート結果】 点眼薬の服薬指導は奥が深い?no.2

2016.02.18 【アンケート結果】 その残業、必要ですか?no.2

2016.01.21 【アンケート結果】 待ち時間がかかるときの工夫no.2

2015.12.24 【アンケート結果】 きれい?汚い?薬局のお掃除 no.2

もっと見る

セミナー情報(4件)

show

ブログ(5379件)

show

求人情報

show

よく見られているブログランキング 集計期間:11月28日~12月05日

もっと見る

よく見られている
薬剤師のQ&Aランキング 集計期間:11月28日~12月05日

もっと見る