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薬学セミナーのレポート内容で激怒された時のお話

投稿者:kiya 投稿日:13/06/04 06:49 view668view

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※ 本記事はご覧になる方によっては、やや下のネタとしての表現と捉われるかもしれません。あらかじめご了承下さい。
(後で記事が削除されていたらそういうことだと思ってください。)

むかーし、むかしのお話。
私が22~23歳の頃に、アイフィスで有名な東大S教授の講義を仕事の一環として受講させていただきました。
過去にあったヒヤリハットの事例について検討するのが主な内容で、当時として かなり興味深い内容であったことを覚えております。

恒例かどうかは分かりませんが、最後にランダムで数人の受講者に課題が出されます。
その課題は、過去にあったヒヤリハットを各職場、地域店舗間のネットワークを駆使して情報を抽出し、それぞれのテーマに沿った事例と解決策をレポートとしてまとめて提出しなさい、と言った内容でした。

しかし、私の時だけ
「あー君は まだ無理そうだから、『想像』で書いてきていいよ。こういう処方の時にこういうリスクの可能性がある、っていう程度で構わないから。テーマも薬袋の入れ間違えにでもしておこう。」
、とな。
経験が浅く、当時はまだ中二病だった私は、
『ようし、だったら誰にも真似ができないことを書いてやろう』、と意気込んでいました。
その内容が以下。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++
外国人患者へのレビトラ毎食後

〈処方の具体的内容は?〉
患者の年齢・性別:64歳・男性(英国人)
***********************************************
‐処方内容‐
アダラートカプセル5mg     6C 
1日3回 毎食後  14日分

指示箋
レビトラ10mg           6回分  
1回1T      必要時(1時間前に) 
***********************************************           
・ EDのため受診。レビトラ初処方。
・ 高血圧(狭心症ではない)。他科で薬をもらっていたが、今回から本処方の病院でもらうことになった。アダラートCapは初処方。
・ 患者は日本語が饒舌ではなく、病院から「飛行機の時間があるから急いでいる」というTELがあり。
・ 患者は医師の処方意図(EDと血圧の薬が出ること)は認識しているが、どの薬がどの症状に効くかまでは説明を
受けていない。

〈何が起こりましたか?〉
「Adalat Capsule(アダラートカプセル) 毎食後」、「Levitra(レビトラ) 必要時」の薬袋に、薬を逆に入れてしまう
翌日、頭痛・めまい・心拍数低下が起こり失神。

〈どの様な過程で起こりましたか?〉
患者が急ぎであったことと、薬局にとって初めての外国人患者だったことが重なり、稚拙な英語での対応。

薬:It’s … (アダラートを指差して) Blood pressure … down.
薬:It’s  … (レビトラを指差して)  You will win … to gravity.

患:What?
薬:Mmm…Your son is lifted..
患:Oh! My son is lifted!? Rising Sun!!?(急に興奮し出す)
薬:YES! Machine gun! Yeah!!
患:Hi!!!

と、最後はウルトラソウル並のテンションでハイタッチを交わした。
薬剤師は通じたと感じ、その後 薬袋に薬品名・用法のみ英語で手書きし交付。
しかし薬袋に入れるべき薬を逆に入れてしまう。(←テーマ)

一方の患者は単純にテンションが上がってしまっただけで、実は全く意味が分かっておらず
後で異様に数の少ない血圧の薬(間違いで入っているレビトラ)を見て不安になる。
しかし、薬袋に書かれた薬品名を見てAdalat =Adult=大人?Levitra =Levitate=浮く=血圧を軽くすることかな?と思い違い、そのまま服用することにした。

〈どのような状態(結果)になりましたか?〉
性行為時に1Cのアダラートを服用(全く効果がなかった)。
その後、1日に6錠のレビトラを服用。これにより、末梢血管拡張・心臓への静脈還流量の減少等、心拍出量を制限され失神を起こした。

〈なぜ起こったのでしょうか?〉
患者はコンプライアンスを守っていたため、薬袋への薬の入れ間違えが無ければ防げた事例である。
急いでいる患者に早く薬を渡さなければ、という焦りや、英語で話さなければならないというブロッキングが、ミスを生んだ原因の一つと言える。

〈二度と起こさないために、今後どう対応しますか?〉
この事例は外国人が来局したとき、コミュニケーションがほとんど取れなかった実例に起因する。
最低限、患者応対に必要な言葉は知っておき、それ以外の日常会話にも対応できるように自己研鑽に励むか、パソコンから翻訳サイトへ直ぐにつなげるようにしておく。

++++++++++++++++++++++++++++++++

アダラートカプセルを選択してしまうあたりが経験が浅いですね(笑)
この課題は会社の名を背負った体裁で提出するので、鑑査が3重にありました。

一次鑑査(男):おもしろい。
二次鑑査(男):おもしろい。
最終鑑査(女):本部まで来なさい。

突然呼び出され、物々しい部屋に入った途端に、上司から発せられた第一声が
『なんだこれは‥』
と、私の苦心のレポートがいきなりゴミ箱に葬り去られました。

そして、『この「ウルトラソウル!と叫びながらハイタッチ」とはどういうことなんだ?』(←叫ぶとは書いていない)
そう問われたので、

『こ、こういうやつです。』

と、ひとりハイタッチをしました。

ただでさえ静かな部屋の雰囲気がいっそう気まずくなり、「ブーン‥」という電気の音だけが響きわたっていました。

その後、「なめてんのか!」「けんか売っているのか!」と 散々怒られたあげく、普通にやり直しになりました。
これがトラウマでなぜか英語の勉強をしましたね(笑)

今では毎年入ってくる新人にこういう質問をします。
私:『アドエアーって日本語ではっきり読むのと、アドアァーって外人っぽく読むのどっちがカッコイイ??』
新:『後者の方が気持ち悪いです。』

カッコイイかどうか聞いているのに。。

お暇つぶしになりましたでしょうか?最後まで読んでいただきありがとうございます。

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