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ヘタレ薬学生の徒然草
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動物実験のお話

投稿者:かりんと 投稿日:13/10/16 21:52 view127view

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 私は大学で薬物代謝に関わる研究をしています。
うちの大学は6年制学部も4年制の修士課程と同じレベルの研究をさせてくれるので、
研究者の視点を持った薬剤師になるためにはありがたい学校だと思っています。

それはさておき、生体における薬物代謝の研究をする上でどうしても避けられない実験があります。

そう、動物実験です。

動物実験は何度かやっていますが、研究室に配属されて半年、実験にも慣れ始めたころにミスをしました。

薬物代謝酵素を誘導するため、異なる試薬を別々の群に連投していたある日のこと。
連投していた試薬を取り違え、投与する群が逆転してしまったのです。

気がついたのはすべてが終わった後。研究室の先生に相談したところ、

「どうしようもないから、殺処分しかないね。解剖の練習にでも使って。」

と言われました。その時はミスのことで頭がいっぱいで、何も考えられませんでした。
しかし、いざ、何も知らず元気に動き回っているラットを解剖すべく、麻酔瓶に入れる時、

もしこれが臨床現場だったら、投与ミスで患者が死ぬ医療事故を起こしたのと
変わらないじゃないか。


と思いました。そのラット6匹 (!!) は僕のが起こした医療事故の被害者ということになります。
1匹ずつ、他の同期生と一緒に解剖をする中で犠牲になったラットに対する懺悔の気持ちを持つとともに、
二度とこんなことを起こさないようにしようと決心しました。

今日、何度目かの動物実験を行いながら、ふっと1年ほど前の出来事を思い出しました。
今回はミスをすることなく、マウスたちも元気に (?) 動き回っています。
つぶらな瞳やモフモフの体毛がとても愛らしい彼らですが、明日解剖し、血液と肝臓を頂きます。

実験のために…ヒトの…私の都合のために犠牲となる動物たち、今まで犠牲にしてきた動物たちに
感謝と哀悼の意を表して明日も実験に励みたいと思います。


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