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①薬局 2016 vol.67 No.5

投稿者:rihito 投稿日:16/05/04 23:23 view249view

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①妊婦における感染症の”Susceptibility”と”Severity” より

 

妊娠中は一般的に感染症に罹患しやすく、また重篤化しやすいとされている。

 

T細胞

 妊娠時には、母体のリンパ球は活性化するが、脱落膜ではTh2細胞が優位になっている。これはトロフォブラストを攻撃するTh1細胞を少なくし、胎児を直接攻撃しないが抗体産生を誘導するTh2細胞を増加させることにより、妊娠を成立させるためである。Th2細胞が有意になる機序としては、妊娠中に分泌が増すプロゲステロンやプロスタグランジンがTh2細胞を誘導することが知られている。また、細胞障害性T細胞(CD8陽性T細胞)も妊娠中は抑制されており、胎児を攻撃できないことも示されている。

 

NK細胞

 妊娠中のNK細胞活性は抑制され、妊娠初期より低下し、分娩前までに低値を維持するが、分泌時には非妊娠時レベルまで回復する。NK細胞は拒絶反応に関与する細胞であるが、トロフォブラストはHLA-Gという原始的なHLAを発現し、NK細胞からの攻撃を免れている。これはT細胞についてもどうようである。

 

白血球

 妊娠中の白血球数は非妊時より増加し、15,000/μLまで上昇する。増加は主に顆粒球と単球で、リンパ球は相対的に減少する。単球や顆粒球はG-CSFやM-CSFにより増加し、これらのサイトカインは胎盤や脱落膜から分泌されている。妊娠時には、前述したように、細胞性免疫が低下しているため、好中球数や機能を亢進させて免疫能を補完していると考えられている。

 

②その胃薬って必要ですか? より

 

・米国消化器学会の診療ガイドラインでは、アスピリン・NSAIDs内服患者全例にPPIを予防投与を推奨するのではなく、高リスク群を見極めて予防投与が必要な症例に限って予防するように奨励。

・PPIによる骨折の機序としては、消化管内のpHが上昇した結果、カルシウム吸収が減り、破骨細胞の活動性が抑制されることが影響しているのではないか、と言われている。

・PPI中止に当たっては、6カ月以上にわたって長期使用中の患者では、突然中止すると”rebound gastric acid hypersecretion”と呼ばれる中止後の酸分泌過多が44%で起こったと報告されており、漸減療法が望ましい。連日投与から確実投与にしたり、用量を半減したり、必要時に内服するOn demand的内服等。

 

――

 

妊婦が感染しやすいということは全くイメージに無かった……

Th1、Th2の話ということは、細胞性免疫が落ちることで免疫力が低下し、逆に液性免疫が上がるのでアレルギーとか起きやすくなるかもということ……?

 

PPIを漸減しないといけないというのは初耳でした。
無暗矢鱈にPPIの長期投与をやめさせようとする考え方も改めないといけないと痛感しました。


 

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