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②抗菌薬・消毒薬Q&A(第1版)(1)

投稿者:rihito 投稿日:16/05/08 06:23 view195view

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★投与計画のパラメータは?

 

sub-MIC effect、PASME(Postantibiotic sub-MIC effect)の考え方

 

抗菌薬を投与後に一定時間、血中濃度あるいは組織内濃度がMIC以上を維持すれば、MIC以下になっても一定時間はsub-MIC effectが現われて、細菌の増殖が持続して抑制されます。T1/2が長い薬剤はsub-MIC effectの持続時間も長く、抗菌薬の投与間隔を長くできます。PAEとsub-MIC effectの区別が困難な場合もあります。薬剤によっては共存することがあり、PASMEと呼ばれています。PASMEが現われると、抗菌薬を投与後にPAE期にある細菌が、sub-MICで抗菌薬に対する感受性が増強し、抗菌薬の効果が延長します。



 

★PAEとは

 

PAE(Post-antibiotic Effect)は「ある抗菌薬が微生物に短時間接触した後に薬剤がなくなっても持続して見られる増殖抑制効果で、薬剤のsub-MIC効果によらないもの」と定義されています。したがって、PAEを有するとは、抗菌薬を投与した後に、血中から薬剤が消失しても細菌の増殖がある程度抑制されていることを意味します。


PAEをもつ薬剤

グラム陽性菌に対するPAE:β-ラクタム系薬を含むほとんどの抗菌薬

グラム陰性菌に対するPAE:蛋白合成阻害薬(アミノグリコシド系薬、テトラサイクリン系薬など)、核酸合成阻害薬(フルオロキノロン系薬など)、緑膿菌に対するカルバペネム系薬


PAEと白血球

白血球が十分にあるときはPAEを期待できます。PAE期には白血球による殺菌や最近の増殖抑制作用に感受性が強いことが報告されています。この作用はPALE(postantibiotic leukocyte enhancement)といわれています。一方免疫低下時等、白血球が減少しているとアミノグリコシド系薬やフルオロキノロン系薬のPAEは期待できません。

 

PAEを持つ薬剤の投与間隔

アミノグリコシド系薬やフルオロキノロン系薬は投与間隔をあけることが可能となり1日量の1回投与が期待されます。特にアミノグリコシド系薬は1日1回投与により、分割投与より高いピーク値を確保でき、殺菌効果が高まります。そのうえトラフ値を十分下げることで腎障害などの副作用を軽減できます。

 

PAEと併用療法

グラム陽性菌ではβ-ラクタム系薬とバンコマイシンまたはアミノグリコシド系薬の併用でPAEの延長が報告されています。

緑膿菌ではカルバペネム系薬とアミノグリコシド系薬との併用は、相加的にPAEの延長が認められているので、臨床でしばしば併用されています。



 

★抗菌薬に含有されるNaの考え方は?

 

塩酸シプロフロキサシンやホスホマイシンナトリウムはNa含有量が多いことを念頭において溶解液を選択します。

 

シプロキサン 23.1mEq/300mgあたり

ホスホミシンS  14.5mEq/1gあたり



 

――


PAEについては全く知らなかった……

でも、sub-MICとの区別がやはりよく分からないのが正直なところ。

とりあえず、PAEがあるからアミノグリコシド系薬は1日1回で行われているという点は納得しました。
後、きっとクラビット1日100mg3錠分3→500mg1錠分1あたりもこのあたりの考え方の応用なんでしょうね。


ホスホミシンは生食の溶解液からブドウ糖の溶解液へ提案を変更したら、急に実際に計算され始めて「そんなの一日ラーメン一杯程度の塩分量にしかならない」と言われ、提案が通らなかった苦い経験があります。

シプロキサンは知りませんでした、気を付けておこう。



 

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