cholineさんのブログ
今回は「血虚」「血瘀」「血熱」に対してどのような生薬、方剤を使うかを書きます。
「血虚」は血が不足した状態ですので、
血を補う生薬を使います(補血薬と呼びます)
代表的な補血薬には当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)などがあります。
代表的な方剤に当帰芍薬散や四物湯があります。
四物湯の構成生薬は当帰・芍薬・川芎・地黄の4つです。
この4つは補血作用のある生薬として色んな方剤に入っていますのでぜひ覚えておきましょう。
トウキ・シャクヤク・センキュウ・ジオウ!
(当帰芍薬散には当帰、芍薬、川芎が入っています)
「血瘀」は血の巡りが滞った状態ですので、
血の巡りをよくする生薬を使います(駆瘀血薬とか活血薬、理血薬と呼んだりもします)
代表的な駆瘀血薬には牡丹皮(ボタンピ)、桃仁(トウニン)、紅花(コウカ)などがあります。
代表的な方剤に桂枝茯苓丸があります。
※強い活血作用のある生薬は妊娠時には禁忌とされます。
(イメージとして赤ちゃんは血の塊と捉えられ、それを流してしまうのはダメということです)
「血熱」は血に熱がこもった状態ですので、
熱を冷ます生薬を使います(清熱薬と呼びます)
代表的な清熱薬には黄連(オウレン)、黄柏(オウバク)などがあります。
代表的な方剤に黄連解毒湯があります。
黄連解毒湯の構成生薬は黄連・黄芩・黄柏・山梔子の4つです。
全て清熱作用のある生薬で構成されています。
オウレン・オウゴン・オウバク・サンシシ!
覚えやすいので前述した四物湯と合わせて覚えておきましょう。
例えばトウキやシャクヤク、センキュウ、ジオウが入ってたら
「血を補う働きもある漢方なんだな~」とか、
オウレンやオウゴン、オウバク、サンシシが入ってたら
「熱を冷ます働きもある漢方なんだな~」とか、
とりあえずそんな風に捉えてもらえば良いんです

(あっ、センキュウはどちらかというと補血じゃなくて活血ですね

前回のブログも参考にされてください。
→「血の病証について(その1)」
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