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30代薬剤師の仕事を考える
とあるチェーン薬局(Dg&Rx)に就職して11年、33歳になって振り返る仕事と、これからの仕事を考える。

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ドラッグストア

Drug with Pharmacy(1)

投稿者:akagawa 投稿日:11/04/27 22:16 view92view

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こんばんわ。

本日新しいブログカテゴリを作成しました。

『Drug with Pharmacy(調剤併設型ドラッグストア)』

これは私が薬剤師として仕事をするうえでのキーワードとなっている言葉であり、業態です。

私が今までに見聞きし、経験し、考えていることや実際に行っている取り組みについて、
調剤併設型ドラッグストアという視点を交えながら紹介したいと思います。



ラッグストア、この業種は病院・調剤薬局で勤務される薬剤師さんや薬学生、またその親御さん方にとってどのような業態なのでしょうか。

おそらく肯定的な方・否定はせずとも批判的な意見のある方さまざまでしょう。
確かに、ドラッグストアでは医薬品・化粧品以外にも日用品や食品・酒類など数多くのカテゴリーの商品を取り扱っています。一見すればスーパーマーケットと見間違うこともあるかもしれません。

今までのドラッグストアのスタイルは1980年代後半のアメリカドラッグストア業界と酷似しています。
売上規模の拡大のためのM&Aやそれに伴う原価低減、経済の繁栄と成長を前提とした物販依存、マスマーケティング・・・


しかしながら今、日本は急速に高齢化社会へと進んでいます。
私の住まう福岡県北九州市は一部地域(門司区・八幡東区)では住民の1/4が高齢者という「近未来社会」となっているのです。
そのような状況下で“もう1つのドラッグストア”によって、地域住民の生活は変わるかもしれません。  

インターネットによるアンケート調査において、60代以上の顧客はドラッグストアに対して「近さ」を重視する傾向があるという結果が出ており、現状のドラッグストアに対しての不満としては「専門知識の不足」が最も高いことがわかっています。
 
利用者の生活圏内にあること、専門知識を有するスタッフが居ること。
それが1日何百人という客数の約80%が2週間に1度以上の頻度で来店するというドラッグストアで実現するとどうなるでしょうか?
顧客は相談を応需する専門知識を有したスタッフを求めているのですから、薬剤師は顧客にとって“より身近な健康アドバイザー”となり得るのではないでしょうか。
 

それでは、調剤併設についても考えてみたいと思います。
 
何故調剤を併設するのでしょうか?
粗利改善のため? 
集客力強化のため? 
薬剤師の人件費確保のため?

考えられる理由を挙げると企業側の都合ばかりが思い浮かぶかもしれません。

しかしながら“より身近な健康アドバイザー”としての薬剤師の職能を考えたとき、
処方箋調剤を行っている患者さんが
(1)ちょっと風邪気味でOTC医薬品を購入したいとき
(2)自分の病気のことを考えて健康食品やサプリメントを求めてきたとき
(3)家族の介護について相談したいとき
これらのケースに“気軽に”また“無料で”相談応需できるのは薬剤師にほかなりません。  

ここである経験をお話します。

ある日曜日、私が年中無休の店舗(調剤単独)に出勤しておりましたところ、患者さんから問い合わせのお電話が。
『喘息で○○をそちらで調剤してもらっているのですが、風邪を引いてしまって。私でも安心して飲める市販の風邪薬はありませんか?』 とのこと。

その方のご自宅は店舗近隣ではなく、年齢や話す内容等からおそらく学生さんであろうことは推測されました。
そしてその方がおっしゃるには
『近くのドラッグストアに行ったのですが、そこの薬剤師らしい人から「病院から薬をもらっている人に売れる薬はない」と言われてしまって・・・』

なんということでしょうか!
喘息既往がある方が風邪を引いてしまったら、先ず考えなければならないのは喘息の増悪リスクを判断した上での販売の可否であるはずなのに・・・

そのドラッグストアというのが系列店でなかったため、患者さんと電話越しに会話をしながら現在の症状・服用薬との相互作用・予算等を考慮して商品名を伝え、そのドラッグストアで風邪薬を購入して頂きました。

その後、気管支の状態悪化など受診すべき症状が発現した場合は速やかに受診して頂くことを約束し、対応を終えました。

 もし、そのドラッグストアに調剤薬や疾患に対する十分な知識と経験のある薬剤師が居れば私の出番はなかったでしょう。
そしてもしそのドラッグストアに調剤が併設され、薬剤師がきちんと対応できていればその患者さんは次からもその店に相談してくれるでしょう。  

但し、このようなケースの場合は単に電話越しにアドバイスをしたというだけのことではありません。
私という薬剤師が負わなければならない“責任”があります。
電話越しだけでの状態の判断や市販薬を購入して頂くことに対する確認、喘息増悪時の対処法の伝達など、それらの対応が誤っていた場合の“責任の所在”は自らにあることを肝に銘じなければなりません。  

今後さらにセルフメディケーションが進んで行き、基礎疾患のある方が一般用医薬品を購入し服用するケースが増えたとき、薬剤師に求められるのは“目の前の方へどのように対応することが最もメリットがあるのか”というリスクマネジメント力です。
リスクを履き違えて販売拒否したり、OTC薬という“複雑な配合剤”を甘く見ていてはいけません。

また受診勧奨すべき場合はきちんと説明できる説得力ある対応ができなければなりません。  
このように病院を受診するほどではない・受診する時間がないといったケースにおいても薬剤師が関われるチャンスがあり、それは即ち信頼を得られるチャンスが日常的に存在するということなのです。  

ドラッグストアという業態は決して簡単な仕事ではありません。
また調剤を併設する(ある程度収益性の保てる規模の)ということは、なかなか繁忙な日々を送るということでもあります。

それでも、地域の方々にとっての健康情報ステーションとなるためには1つ1つの成功事例の積み重ねでしか信頼は得られませんし、その1つのステージとしてこれから重要度が高まっていくステージの1つであり、薬剤師としての充実感を感じられる職種だと考えています。



次回へ続く・・・・

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