30代薬剤師の仕事を考える
とあるチェーン薬局(Dg&Rx)に就職して11年、33歳になって振り返る仕事と、これからの仕事を考える。

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ドラッグストア

森美智子先生セミナー

投稿者:akagawa 投稿日:11/05/31 23:55 view119view

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昨日5/30は福岡市で開かれました薬局経営者研究会に参加してきました。

メインは堀美智子先生のご講演。

 薬局の役割(一次予防、二次予防、三次予防)
 医療制度改革で薬局の経営はどうなっていくのか
 薬事法改正でドラッグストアは何を目指していくのか
 いま、薬剤師が顧客に対してやるべきことは
 医薬品の適正使用のためにガイドラインを読み込む必要性
 日本人に適した疾患啓発パンプレットは作れないか
 処方薬を服用している方へのOTC販売の際、情報提供の責任はどこにあるのか
 6年制薬剤師にとって、現状の薬局は適した環境であるか

など、ところどころ厳しいお言葉もあり、緊張感を維持できた1時間半でした。

上記テーマについても考えるところがあるのですが、
今回は1つに絞ってみます。


『ドラッグストアは何を目指していくのか』


これはココヤクの記事にも“転職のイロハ”をいうことでコンサルの方が大まかなお話しはされていますね。
そして、Drug with Pharmacyネタでも触れたことがあります。
重複する部分もあるでしょうけれど、少し書かせて頂きます。

ドラッグストア業界において、薄利多売がなりたたなくなるのは人口減少・高齢化を含めた経済縮小の中では成り立つわけがないことは誰もがわかること。
ということはメーカー・卸も良い条件を出すことができなくなってくる。
そこでどのように収益を確保するか?ということですが、これは『どう地域における信頼を勝ち取るか?』ということでもあります。

正直、全国チェーンがどのような仕掛けを行ってくるかは私にはわかりません。

ですが、少なくともローカルチェーンにおいては、チェーンのメリットを活かしつつ、
各店舗が『近所の居酒屋』のような心地よさや満足感、自分を理解してもらっているという安心感をもってもらえるような店作りとスタッフ教育が行われるでしょう。

ローカルチェーンのドラッグストアというのは基本的に郊外型ではなく、地域住民の生活圏内に立地することが多く、
顧客の来店頻度は月単位よりも週単位のほうが多い。
それを更に高めるには?
その1つに調剤があるでしょうし、食品などもそういった役割を担っています。

ただ、調剤は単に来店頻度を高める目的ではなく、顧客との関わりをより深くすることができるメリットがあります。
堀美智子先生も、調剤併設ドラッグやドラッグ併設調剤がご自身の経営される薬局においては最も脅威となるとおっしゃっておられました。

その為には、チェーンの在り方が問われることもあるでしょう。
どこまでを標準化し、どういった部分で各店の特色を出すのか。
調剤の応需診療科はその店舗の特色となり得るが、それをドラッグ部門とどう連携するのか。

その中で、薬剤師はどのような役割を担うのか?
調剤室にこもりっきりで顧客からの信頼は得られるでしょうか?

考え出すといろいろと出てきますよね。







因みに、セミナーでは堀先生のご講演の後、意見交換会があったのですが・・・
私としては非常に残念でした。

話し合うテーマは『患者さんが“真に”求めるものとは何か?』だったのですが、
当然ながら在宅・OTC・漢方など今までの調剤の枠を超えたものとしての選択肢は出てきます。

しかしながら、これらのニーズを捉えようとしない。

『在宅行けば何点だ』
『漢方相談は単価が高くてボロい商売だ』
『忙しくてそこまで手が回らない』
『現状で患者さんが来ているから大丈夫だろう』

はっきり言って激しく憤りを感じました。
そして、そのような発言をする方に対して、私が伝えられることを伝える気も失せました。

特に、在宅を本気でやっている方、漢方相談を本気でやっている方はそんなことではなく、
揺るぎない“信念”のもと行動しているのに。

もちろん、それらにニーズはあるかもしれません、と言うかあるでしょう。
しかしながら、信念のない人間に自分の身体のことを任せようという人は居ないでしょう。

そして、患者さんのニーズをうわべでしか見られないような薬剤師は、この先淘汰されるでしょう。

“真に求めるもの”

私が思うに、これはきっと患者さん自身も気付いていないことなのではないでしょうか?

顕在的なニーズよりも、潜在的なニーズを発掘し、解決の糸口を探す。
そうすると患者さんも「そんなこと思いもしなかった!」と驚かれ、喜ばれるでしょう。

その為には、何故自分は患者さんと接するのか?
患者さんにどうなってもらいたいのか?
この人はどうなることを求めているのだろうか?

ということを常に自分に問いかけながら目の前の患者さんに適した対応を行いたい。

但し、忙しい業務のなかですから、『最善』というよりは『最適』な対応を。

どんなに説明しても患者さんが受け入れなければ意味がありません。
患者さんが許容できる時間に重要な事項をコンパクトにまとめる。
時間が足りない、気になることがある場合は電話でも何でもアフターフォローを入れる。

『最適』とは、先ずはその方の顕在的なニーズに合わせる。
でも、そうすることで患者さんの抵抗感を極力なくすことが、
潜在的なニーズを発掘しやすい人間関係の構築にもつながるんだと思うのです。


そんなことを思いながら、堀美智子先生に薬剤師カフェの訪問レポートを差し上げて、
「是非1度、ご覧になってください」とプッシュしてきた昨日のセミナーでした(^^)

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