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薬剤師ならばお薬手帳の真価を引き出す 業務をせずしてどうする?!

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お薬手帳と薬剤師〜薬剤師ならばお薬手帳の真価を引き出す業務をしないでどうする?!

投稿者:hetareyakiko 投稿日:16/05/24 00:15 view283view

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 4月からの調剤報酬改訂で、6か月以内の再来局でお薬手帳持参の場合には自己負担額が下がることになりました(一部薬局は除く)。
 でも、「安くなるから持ってきてください」と患者さんに言うのは、ちょっと違うと思うのです。
 いや、安くなること自体は間違いじゃないんです。
 しかし、患者さんにお薬手帳を持ってきてもらう本当の意義は、そこじゃないはずです。

「他の病院の薬を飲んでいても、今日もらった薬と一緒に飲んでいいのかどうかを医師や薬剤師が確実にチェックしてくれる」
  ↑
 これですよね。
 災害時に役立つっていうのも勿論ですが、普段から役立つことを患者さんにアピールしないと、お薬手帳はなかなか持ってきてもらえないと思うのです。
 だから投薬カウンターでもお薬手帳を患者さんの眼の前で開いて見ながら
「他の病院ではこの薬をもらっているのですね。今日の薬も一緒に飲んでいいですよ」
「他に飲んでいる薬はないですね」

って言うようにしてます。
(後者については手帳に記録されていない薬を飲んでいる患者さんもおられるので、意外に外せない質問です)
 そうすることで、お薬手帳のメリットを患者さんに実感してもらうためです。
 もちろん、ほとんどの薬剤師はわざわざそんなことを患者さんの前で言わなくても、手帳で併用薬のチェックをしています。
 だけど、患者さんにはそれが見えないのです。
 ただシールを貼ってくれるだけにしか見えていないのです。
「だったらシールだけもらって自宅で貼ればいいじゃん」って、患者さんは思ってしまいます。
 そんなんじゃ患者さんはお薬手帳を持ってきてくれない。薬剤師は薬を渡すだけの人だと思われてしまう。こっちから薬剤師がやってる業務をアピールしちゃおう。そう思ったのです。
 
 それから
「他の病院へ行くときに持参して、医師に『この薬を飲んでます』って見せてください。そうしたら医師は『一緒に飲んでもいいですよ』とか『その薬が終わってから今日の薬を飲んでください』とか指示してくれますよ」
「市販の薬を買いに行くときにも持って行って、お店の薬剤師や登録販売者さんに見せれば、一緒に飲んでも良い薬を買えるようにアドバイスしてくれますよ」

みたいな話もします。

「お薬手帳は、ただシールを貼ってもらうだけのもの」「シールを持って帰って貼るだけのもの」

 そんな認識から脱却してもらう。それも薬剤師の業務だと思います。
 
 でも、中には(ごく一部ですが)院内処方の医療機関でお薬手帳のシールを発行していないところもあるようです。
 私の勤務する薬局の近隣でも、いくつかあります。
 その場合は、薬剤情報提供文書を代わりに貼ってください、とお話ししています。
 また、他の院内処方の医療機関についても、患者さんから「あそこは手帳シール貼ってくれないのよ」というお話を聞くのですが、他の患者さんの手帳にはその医療機関名でお薬手帳にシールが貼られている、というケースもしばしば見かけます。
 おそらく、医療機関の側から「お薬手帳はお持ちですか?」という声かけをしていないので(これ、どうしてなんでしょうね…)患者さんがシールを貼ってくれるのを知らないのだろうと思われます。
 なので、この場合は「他の患者さんの手帳にシールが貼られているのを見かけましたよ? 窓口でお願いしたら、貼ってくれると思いますよ」とお話ししています。

 お薬手帳そのものはもう何年も前からありますが、それを活用して併用薬のチェックをしてもらう、という習慣は今ひとつ普及しきれていないようです。
「他の病院でもらっている薬の名前を伝えなくても、医師は適切な処方をしてくれる」と思われていた時代がずっとあったのですから、それを覆すのは簡単ではないでしょう。
 本当はそんな状況でも、医師は困っていたのでしょう。
 しかし困ることすら許されず、「薬については医師が責任を持つ」という錦の御旗の下に、不都合の全てを抱え込んできたのでしょう。
 でも今、せっかくこうしてお薬手帳があるのですから、薬の専門家である薬剤師こそが、お薬手帳の活用方法を毎日の業務の中で患者さんにアピールせねばならないと考えます。

 お薬手帳の意義を伝えることを、薬剤師がしないで誰がするというのでしょう?
 また、お薬手帳を通して、薬剤師がどんなことをしているのかを患者さんに伝えることで、薬剤師は「薬を渡すだけの人」「顔の見えない職業」から脱却していくのではないかと考えます。
 そんな地道な積み重ねしか、自分にはできそうにないものですから。
 けれど、そうでもしなければ、薬剤師に対する世間の風当たりはますます強くなり、「お薬手帳は利権だ」「薬剤師なんていらない」なんてことになりかねません。そんなの悔しいじゃないですか。

「自分がかかっている全ての医療機関で薬の記録をつけてもらいましょう」
「毎回持参して、薬剤師に見せてください。他の薬を飲んでいないかどうか、薬の重複や相互作用などがないかチェックします」
「他の医療機関にも持参して、医師にも見てもらってください」
「市販の薬を買いに行くときにも薬剤師や登録販売者にチェックしてもらってください」

 ↑
 明日から皆さんも、患者さんにこんな声かけしていきませんか?

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