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薬学部6年制の2期生です。大学の特別日程により、既に一足早く病院実習に入っています。その内容を記録して行きます。

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【病院実習】「病棟・ICU」

投稿者:c_rick 投稿日:11/04/09 01:33 view113view

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1カ月ほど書いていませんでした。
定期的に書こうと思っていたのだけど、地震の影響で精神的にそれどころではなかったです。
実習など、表面的な生活の部分ではそれまでとあまり変わらずに過ごせていたのですけれど
でも、内面的な部分でも、そろそろ日常を取り戻したいですね。


約1か月前、ということでもうずっと昔のことのような気がしますが、今までの実習を振り返ってまとめてみます。
私たちの病院実習は、
「調剤」「病棟・ICU」「倉庫・DI・TDM」「注射」「製剤・ケモ・IVH」
の5つのセクションを約2週間ずつ回る形になっています。
今回は、2番目の部署である「病棟・ICU」のまとめ。


たぶん多くの実習先では「病棟」といえばSBOの「ベッドサイドで学ぶ」に対応する内容をする場所で、
服薬指導の体験などをメインにしているのではないかと思うのですが、
私たちの実習先では、病棟と言ってもそのほとんどがICUで占められていました。
担当して下さった薬剤師の方も循環器と感染症を主な専門分野とされている方。

2週間の配属期間のうち、最初の1週間は基礎知識の習得に努めたといった印象。
ICUではどんな薬が使われるのか? その濃度や投与速度は?
同種同効薬の使い分けの仕方は?
カルテをどのように読んでいくのか? 略語が非常に多く用いられているがその意味は?
電子カルテその他には膨大な患者情報が溢れているが、その中で薬剤師として把握すべき情報はどれか?
などなど…。
具体的に何をしたかというと、講義などで教わるのではなくて、実際の臨床の資料を見て調べるといった感じ。
たとえば、ICUで使われる薬の種類や投与方法を知るために、実際の注射指示書(確か半月分)を1つずつ読んで行きました。
すると、読んでいくうちに、おぼろげながらあるパターンがあることに気付いて行くんですよね。
同じカルシウム拮抗薬でも、ペルジピンはよく使われるのにヘルベッサーはほとんど使われていないな、とか。
カルテの読み方についても、ICUのある患者さんについて電子カルテ等をもとに情報収集し、
その後指導薬剤師の方とディスカッションする中で学んでいきました。
カルテ、検査値(生化学検査、血液検査、細菌検査、TDM、etc.)、画像データ(レントゲンやCT)、
熱型表(体温、血圧、呼吸数、脈拍、SpO2、食事量、輸液量、尿量、意識レベル、etc.)などなど、情報は本当に膨大。
それらを全て把握し理解しようとするとかえって混乱するだけなので、
・この患者さんの現在の主な問題点は何で、それに対してどのようなアプローチが試みられているのか?
・それに対し薬剤師はどう介入できるのか、そのために必要な情報は何か?
を重点的に把握しなければなりません。…が、それが難しい。
「この患者さんは血圧が高いです」と言ったら「確かにそうだけど今はもっと他に問題点があるだろう」となったり、
「カリウムが標準より高いから問題だ!」と思ったら「この患者さんは頻脈があるからこれくらいが適正だ」と言われたり。
情報の重みづけ、取捨選択は大変でしたが、早いうちにこの部署を体験できたので、
それ以後の他の部署での情報収集にも役立っていると思います。

こうした基本的な知識をある程度身に付けた後に、少しずつICUの病棟に出させていただきました。
ICUではリアルタイムのバイタルの把握、注射指示書鑑査の様子の見学、注射剤の実際の混注などを行いました。
また、病棟で偶然見かけた患者さんなどについて、必ずしも薬剤師の範疇ではない内容、
たとえばLVADと呼ばれる心臓の機能を補助する機械についてなども解説して頂きました。


ICU以外の内容として、指導薬剤師の方がICTのメンバーでもあったので、感染症と抗菌薬について講義して頂き、
実際にICTのカンファレンスや病棟のラウンドも見学させて頂きました。
薬剤師はバンコマイシンなどの抗MRSA薬およびメロペンなどのカルバペネム系薬について適正使用か否かを見ていくのですが、
薬剤の選択、投与量、投与間隔、細菌検査の実施と解釈、TDMの実施タイミングと解釈、抗菌薬を止めるタイミング、
など考えるべきことは多く、薬剤師が介入していく余地は十分にある領域であると感じました。

また、1回だけでしたが一般病棟にも行き薬剤師による初回インタビューと服薬指導の見学も行いました。
(本当はもう1回ある予定でしたが不慮の事態により中止になりました^^;)
持参薬などについては電子カルテからある程度情報が得られますが、そこに見逃しなどある場合もあるため、
改めて薬剤師がチェックすることが必要になります。
飲み合わせや、サプリメント・食事との関係についても確認する必要があります。


ICUという特殊な病棟で主に実習をしたため、他ではなかなかできない貴重な経験が出来た一方、
一般病棟にはほとんど行かず、患者さんと触れ会話をする機会もありませんでした。
中にはそれを不満に感じる実習生もいましたが、患者さんと会話し実際に服薬指導などをする体験は薬局実習で出来るので、
これで良かったのではないかと個人的には思っています。
いずれ、非常に内容の濃い部署でしたし、2週間で終わるのは非常にもったいないというのが正直なところでした。
1カ月でも2カ月でもこの部署でもっともっと実習したい、まだまだ学べることはたくさんあるのに残念だとすら思っています。

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