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2.ラミシール|調剤薬局編|医療用/一般用医薬品の違い

2.ラミシール|調剤薬局編|医療用/一般用医薬品の違い

2009年06月17日 (水) 17時20分配信 投稿日:09/06/17 17:20 icon_view 320view

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■この記事について



医療用医薬品でも一般用医薬品でも、使われることが多い「ラミシール」。 こんなに多くの種類があること、ご存知でしたか(表1)。

それぞれの違いはわかります? 「私は、調剤専門だから」「私は、販売専門だから」と安心してはいられません。
もし、こんな患者さん・お客さんがいらっしゃったら、どうします?


表1.ラシミール比較表


■事例1. 赤ちゃんのおむつかぶれに、ラミシールクリームが処方



状況:
(お母さん)
「ラミシール」って水虫の薬でしょ。おむつかぶれに使ってもいいの?

考えること・思うこと:
最近は、コマーシャルもしてるから、患者さんもよく知ってるな。

対応のヒント:
ラミシールの有効成分であるテルビナフィン塩酸塩は、アリルアミン系の抗真菌成分。水虫に限らず、真菌が関与すると考えられる皮膚症状に用いられる。生活者にとっては テレビコマーシャルの影響もあり、「水虫薬」というイメージが強い。
 
おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)は、尿や便による汚れや刺激、汗、蒸れ、摩擦、菌類の繁殖など、さまざま原因によって起こる。塗り薬の使用で悪化した場合は、その薬剤に よる接触皮膚炎、ステロイド外用薬の使用で悪化した場合は、真菌類の関与なども考えられる。 乳児寄生菌性紅斑は、おむつをしている乳児にみられる。原因はカンジダ。紅斑がみられ、皮膚が薄く剥がれてくる。ステロイド外用薬の使用で症状が悪化する。
 
「お子さんのおむつかぶれは、おそらくカンジダのようなカビが原因なのではないかと先生が判断されて、このお薬が処方されたのだと思います。テレビでコマーシャルをしているラミシールと同じ成分のお薬なのですが、水虫の原因は白癬菌で、これもカビの一種なんです。このお薬にはカビの増殖を抑える作用があって、白癬菌にもカンジダにも効果を発揮してくれるんですよ」


■事例2. 足白癬で、ラミシール液を処方されている



状況:

病院にかかる前、市販のラミシールを使ってたんだよね。あっちのほうがスースーして気持ちよかったし、かゆみもすぐにおさまったんだけど。

考えること・思うこと:
一般用医薬品も、テルビナフィンの単味製剤だったはずなんだけど・・・あ、新製品が出たのか。

対応のヒント:
一般用医薬品として最初に発売されたのは、ラミシールATクリーム・AT液・AT噴霧液(スプレー)で、いずれもテルビナフィン塩酸塩の単味製剤。

その後、ラミシールプラスクリーム・プラス液・プラスジェット(スプレー)が発売され、こちらには、鎮痒成分のクロタミトン、抗炎症成分のグリチルレチン酸、清涼感を 与えるl-メントールが配合されている(クリームだけに尿素も配合)
 
「水虫の原因菌をころす成分もその含まれる量もどちらも同じなんですけど、市販のお薬のほうには、かゆみや炎症をしずめる成分やメントールなどが一緒に入っているもの もあるので、使用感の違いはそれによるものかもしれませんね。確かに、メントールなどが入っていると、つけたときはスース―して気持ちいいですよね。ただ、弱った皮膚をあまり刺激しないほうが良い場合もあります。水虫を治すという点からみると主成分は同じですから大きな違いはありませんよ。水虫の原因菌をなくすことが大切ですから、きちんと決められたように使用してください。」


■事例3. 足白癬で、ラミシールクリームを処方されている



状況:

クリームはべとべとするから、液体にしてほしいと言ったんだけど、先生は、クリームのほうがいいって。市販のラミシール液、買おうかな。成分は同じなんでしょ?

考えること・思うこと:
クリームのほうがいいということは、じゅくじゅくしたり、ひび割れたりしてるのかも。

対応のヒント:
ラミシール液には、添加物としてエタノールが含有されており、添付文書にも「亀裂、びらん面には注意して使用する」との注意書きがある。一般に、患部がじゅくじゅくしている・水疱が破れているときなどは軟膏・クリーム、びらん・ひび割れがあるときなどは軟膏、患部が乾燥しているときは液・スプレーが適すとされる。

「今、水虫は、どんな具合ですか。じゅくじゅくしたり、皮膚がむけたりしていませんか。そういう状態に、液体のお薬を使ると、しみたり、痛みを感じることがあるんですよ。『しみるくらいじゃないと塗った気がしない』という方もいらっしゃるんですが、しみるというのは、皮膚にとっては刺激になってしまうんですよ。ですから、よくなるまでは、クリームで治療をされたほうが早く良くなると思いますよ」

「市販のラミシールにも同じ成分が入っているのですが、成分だけじゃなくて、クリームとか液とかスプレーとか、患部の状態にあったお薬の形状を選ぶことも大切なんですよ」 


◆参考
・皮膚疾患全般 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A
・水虫に関する情報 水虫.com(バイエル薬品) 
・水虫ちゃんねる(ヤンセンファーマ) 
・爪ネット(ノバルティスファーマ) 

著者:堀美智子

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