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8.ケラチナミン|ドラッグストア編|医療用/一般用医薬品の違い

8.ケラチナミン|ドラッグストア編|医療用/一般用医薬品の違い

2009年12月25日 (金) 11時52分配信 投稿日:09/12/25 11:52 icon_view 1092view

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■ケラチナミン(ドラッグストア編)



薬剤師さん、あなたは知ってますか。ケラチナミンとケラチナミン

肌寒い季節になると、1日何回も目にすることになる「ケラチナミン」のテレビコマ―シャル。
尿素の存在を広く知らせてくれた商品ともいえますが、もし、こんな患者さん・お客さんがいらっしゃったら、どうします?

image1
表1.ケラチナミン比較表


■事例1.アトピー患者への処方



状況:(患者さん)
アトピーの子がいます。炎症はだいぶおさまって、保湿をしっかりするように言われたんですけど、ケラチナミンでいいでしょうか。尿素って保湿作用があるんですよね。

考えること・思うこと:
確かに保湿成分だけど・・・。使っていいのかな。ピリピリしていたいんじゃないかな。

対応のヒント:
確かに尿素には、角質層の水分保持量を増加させる作用があり、保湿成分として知られている。しかし、刺激に対する皮膚の感受性が亢進していたり、掻き壊した傷があったりすると、ピリピリした刺激を感じることがある。アトピー性皮膚炎の改善には保湿を中心としたスキンケアが不可欠。毎日、継続して、広い範囲に使うものだから、刺激性がなく、より安全で、より安心して使えるものをおすすめしたい。

医療機関では、白色ワセリンなどが使われることも多いが、べとついて、のびもあまりよくないことから、へパリン類似物質が広く用いられている。

一般用医薬品の場合も、へパリン類似物質配合のものを選びたいところだが、実際の商品がほとんどないのが実情。しかし、医薬部外品や化粧品の中には、スキンケアに適した保湿剤も多く、医薬品以外のものも広く取り扱っているドラッグストアのメリットを十分に生かしたいところである。実際の商品を試したり、サンプル品を用意したりして、その方に最も適した商品をおすすめしたい。保湿効果のある入浴剤、ボディソープなどもそろえておくとよいだろう。

◆医薬品以外の保湿剤の例

●2e〔ドゥーエ〕(マルホ):グリセリンを中心とする保湿成分配合。低刺激性のスキンケア商品で、クレンジング、ボディーソープからシャンプー、化粧水、乳液、入浴剤、日焼け止めまでそろっている。
●キュレル(花王):皮膚の細胞間脂質の主成分であるセラミドの働きに着目したスキンケア商品。「乾燥性敏感肌に」とうたっている。スキンケアをメインとした商品のほかに、保湿と美白を考えた化粧水や乳液、美容液なども発売された。
●コラージュ(持田ヘルスケア):乾燥肌・敏感肌用のスキンケア商品だけでなく、オイリー肌で敏感肌の人用、混合肌用の洗顔石鹸などもそろっている。保湿と美白を考えた化粧水や美容液なども発売された。


■事例2.ひび割れするほどの手荒れ



状況:(患者さん)
手荒れがひどくて、ひび割れしちゃったんです。ケラチナミンを使いたいんですけど。

考えること・思うこと:
ひび割れするほどの手荒れ、尿素で大丈夫?

対応のヒント:
このケースは、ひび割れ(亀裂)を生じているとのこと。そこに尿素を使用すると、強い刺激感(ピリピリ感)を生じてしまう。中には、「しみるくらい・ピリピリするくらいじゃないと、効く気がしない」と言う人もいるが、このピリピリは皮膚にとって負担になるだけで、決してよい結果にはつながらない。「傷や亀裂、炎症があるところには使用しない」ということを、改めて確認しておきたい。

ケラチナミンは第3類医薬品であるため、生活者自らが手に取り、生活者だけの判断で使用することが多い。「乾燥肌には尿素」と多くの人が知るようになったが、使ってはいけないケースもあるということをPOPに記すなどして、伝えていくことも必要だろう。

ひび・あかぎれには、ビタミンAやビタミンEを配合したこってりタイプのクリーム(ユースキンA、ユベラリッチ、ベルクリーンなど)、紫雲膏などで対応を。何を塗っても痛い場合は、白色ワセリンなどを。


■事例3.症状がひどい場合は、10%?20%?



状況:(患者さん)
カサカサを通り越してガサガサ。症状がひどいときは、尿素20%のほうがいいですよね?

考えること・思うこと:
10%より20%ほうが、確かによく効きそうだけど・・・。

対応のヒント:
症状が強いから、配合量が多くて、強い作用が期待できる薬を・・・と考えるのは、とても自然なことのような感じもするが、薬の場合は必ずしもそうとは限らない。作用が強まれば、副作用のリスクが高まることにもなりかねない。

尿素は、角質層の水分保持量を増加させる作用をもつが、その作用が増強すると、皮膚内の水分が必要以上に吸い寄せられることになり、乾燥をさらに悪化させる(過乾燥)おそれがある。乾燥がひどいとき、高濃度の尿素を配合した商品は避けたようがよいだろう。最近は、このようなことも知られるようになり、尿素10%配合の商品が見直される傾向にあるようだ。

なお、一般用医薬品の尿素20%配合商品は、「15歳未満の小児には使用しないこと」とされているので、この点にも注意する。


◆参考
image2



著者:堀美智子

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