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『世塵・風塵』28.服薬指導

『世塵・風塵』28.服薬指導

2012年06月07日 (木) 09時00分配信 投稿日:12/06/07 09:00 icon_view 499view

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いつもながら、患者さんが何も話してくれないという相談があります。一生懸命必要な確認をしながら役に立つアドバイスをしたいと思っているのに、患者さんは素っ気なく「いくら?」あるいはダンマリ…。つい算定にも自信がなくなっていきます。

私はこんな時、患者さんに接する時には先ず薬や病気とは関係のない話から入ってみることにしていました。「今日はいい天気で気持ちいいですね」とか「昨日の相撲は面白かったですねぇ」、薬歴に、前回旅行に行く予定と記載されていれば、「如何でしたか? 羨ましいなぁ」などなど(下手な鉄砲も…という発想で)。既に病気や薬についての話は形式的で飽きている人が多いので、先ずはその患者さんの趣味や関心が何であるか、今日は気分が明るいのか滅入っているのか、それを感じとりながら出来る限り患者さんを個人としてお話する応対を心がけます。

多くの患者さんは、無意識のうちに病気で少なからず気分が落ち込み不安を抱えています。その不安を隠すために強気になってみたり関わりを最小限にして早く立ち去りたかったり…。そんな状態であるにも関わらずワンパターンで形式的な説明や確認をいきなり始めたところで、多くの場合は逆効果になってしまいます。大概の人は、本当は薬や病気についても不安や聞きたいことがあるにも関わらず、それは当人にとっての弱点、弱い部分を曝すことでもあり、それなりの人間(信頼)関係が無ければ簡単に容認できるコトではありません。そんなジレンマを汲み取らないまま、形式的な対応をされたように感じることへの反発や不満が、無意識な中に出てきてしまうのだと思います。

そのためにはやはり、話しやすい雰囲気創りは重要です。限られた時間で余計な会話に使う時間が無い!というご意見もあるかも知れませんが、少し回り道をした話し方を惜しむかどうかで、その後の流れが大きく変わり、堰を切ったように様々な事を話して下さる様になった患者さんを何度も経験しました。

(次ページ)算定要件が気になるのは確か・・・

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