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38.知識と知恵

38.知識と知恵

2013年04月03日 (水) 09時00分配信 投稿日:13/04/03 09:00 icon_view 356view

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実務実習認定指導薬剤師で、ちょっとした問題が生じています。既に理屈の上では実務実習の学生受入れ対応に十分な数の認定指導薬剤師が確保されているのですが、実習薬局の割振りが決定した後になって、認定指導薬剤師の異動や退職による実習施設変更が生じることがあります。ある意味で致し方ないのですが、現在問題として大きくなりつつあるのが、自分の資格を増やす目的で認定指導薬剤師の資格を取得しただけで、実習の受入指導はしたくないという人たちの存在です。一方では積極的に実習受入をするためにワークショップ受講を待ち望んでいる人が、各都道府県に数百人規模もいる中で、この大きな偏りは解消されなければならない問題です。

向学心を持つこと自体は決して悪い事ではありませんが、知識は活用しなければ何の意味も価値もありません。どんなに深く、幅広い知識を身につけたとしても、絶海の孤島でポツンと一人で過ごすだけならば社会的には存在しないと同然、自己満足だけの世界です。以前にも述べましたが、あらゆる仕事は何らかの形で社会への還元が前提であり、特に薬剤師やヒューマンケアサービスでは、一層その考え方が強く求められるものなのですが、それを敬遠する人が少なからず、現実に問題となる人数が居られるというのは非常に残念なことです。地方都市で、ふるさと実習の機会も少ない地域の指導薬剤師は別として、実習指導受入を恒常的に断る指導薬剤師の登録抹消案も現実味を帯びつつあります。

せっかく身につけた知識や技術が有効に活かされれば、その分野は少なからず進歩するでしょうし、社会的にも大きな意義があります。それを滞らせてしまうのは、あまりにももったいない。

常々思うことですが、知識は使い方が問題で、知識を誤った方向に向けてしまえばとんでもない社会問題につながる場合もあります(少なくとも私たちの業界には、そのような輩は居ないはずですが…)。知識を価値あるものにできるかどうかは、その知識を使いこなす知恵のあるなしにかかっています。どんな使い方をするべきか、本当のところは皆が分かっていることですが、どうもそれが上手くいかない時があるようです。指導薬剤師に限らず、新制度の下での薬剤師がどんな方向に進み、どのように評価されるか、非常に大切な時期です。この時期を慎重に行動する必要があるからこそ、皆で知恵を出し合って行きましょう。

著者:菅野敦之

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