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『世塵・風塵』39.免許と資格

『世塵・風塵』39.免許と資格

2013年05月23日 (木) 09時00分配信 投稿日:13/05/23 09:00 icon_view 267view

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「薬剤師の資格を取ったら…」「薬剤師の資格を活かして…」 何かこの言葉に違和感がありませんか? 残念ながら、結構この表現を使う人が居ますが、やはりハッキリさせておかなければならないのは、薬剤師は資格ではなくて免許だという事です。今回は、この二つをハッキリと認識しておかなければいけませんというお話なので、この先の内容に見当がついてしまった方には申し訳ありませんが、今月は読み飛ばして下さい。

大辞林の解説では
資格…その人が、その分野において一定の事を行うために必要な知識や能力を持っていることを証するもの。
免許…(一定の要件を満たした者に対し、)法律で制限又は禁止されている行為を、特定の場合に特定の人だけに許すこと。

大雑把には上に示した違いがあります。つまり資格は「この人は、ある程度の専門知識や能力を持っていますヨ」という事を示すもので、既存の法律の制限の範囲内で、その資格を持っていると公言したり行使することが出来ます。つまり六年制薬学部を卒業(含 見込)して薬剤師国家試験を受けられるようになった状態が資格で、免許はその上にあるものだということです。

免許は、わざわざ法律で制限されている行為が一定の範囲で解除されているので、免許 を行使する人には、それなりの責任が課せられているということを肝に銘じなければなりません。車やバイクで違反や事故を起こした時に、その責任はハンドルを握っている本人が負うのは当然のことですが、薬剤師の免許を使った調剤の仕事においては、どうもその辺りの自覚がない人が、残念ながら見受けられます。

調剤での情報提供、過誤での対応、一般用医薬品の説明対応… 免許を持って責任を果たそうとするプロ意識を感じ取れる姿勢が、もっと薬局利用者に見えなければならないと思います。もちろん高飛車になれという訳ではありません。苦情やトラブルを気にし過ぎて、へりくだり過ぎるのも如何なものでしょう。その加減が難しい。けれどもその加減を身につけるのもプロには求められていて、それを嫌がるならば、永遠のアマチュアに甘んじるしか選択肢はありません。責任を果たそうとするプロ意識を感じ取れる姿勢がしっかりと見えれば、そう簡単にトラブルになんかなりません。 薬剤師免許の価値を上げるのも下げるのも、私たちです。

著者:菅野敦之

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