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『世塵・風塵』40.院内・院外の調剤料

『世塵・風塵』40.院内・院外の調剤料

2013年06月06日 (木) 09時00分配信 投稿日:13/06/06 09:00 icon_view 243view

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たまたま、あるクリニックが院内処方だったので、黙って流れに沿って院内で薬を受け取ってみました。遠い昔に、そうであったように診察を受けてから会計をした後で投薬口から薬を貰う。会計を待つ間に調剤が進んでいて、調剤に関わる待ち時間はほとんど無い代わりに、説明も薬剤名と服用法だけ。

ふと、院内と院外の調剤料の差を是正すべきという議論が頭に浮かんで来ました。院外処方による保険調剤の点数設定に比べ、院内処方に関わる点数設定は低く設定されており、同じ調剤なのに点数評価に大きな差があるのはおかしいので同程度にすべきだという提案です。当然ながら是正された場合、院外での点数設定は下がり、院内での点数が上がった中間が着地点であることは容易に想像できます。

では、院内外での調剤点数は同じでいいものか? 確かに、上述したように最低限の事しか言わずに投薬が行なわれるだけならば、出てくる薬も一緒なのだから点数に差がある方がおかしい気もします。ごく一部の薬局ですが、残念ながら、そんな投薬しか行わない薬局があるのも事実ですが、おそらく彼らは点数差の議論も分業の意義も、考えた事すらないのでしょう。院外では、残薬の確認による無駄の削減や後発医薬品の普及努力などを課しているからという善意の解釈も一部にはありますが、いずれにせよ院外では、やはり高く設定されたなりの「何か」が無ければ、点数差の説得力は全くありません。約20年前、分業が本格的に普及し始めた頃は、院外での二度手間、しかも支払いもある事に驚きながらも、「でも病院の中じゃ、こんなに説明も無かったし話せなかった」というコメントを下さる患者さんが確かに多かったのですが、分業が普及した現在、もう一度院外のメリットについて考えてみる必要があります。

一方、調剤の点数設定の差をなくすというのには、別の面から考える必要があります。あくまでも調剤業務に限った視点ですが、院内の場合はカルテ閲覧や医師からの情報取得は容易で、保険取扱に関する解釈や対応は他部署が行う場合が多いので、業務負荷には差があります。また、薬剤師が勤務していない小規模医療機関での調剤も同じ点数設定にして、果たして妥当なのか…。おっと、粗捜しは良くありません。院外でのメリットを、もっと実感して貰える努力や工夫を私たち自身が絶えず続け、医薬分業の実効性を高めて行きましょう。

著者:菅野敦之

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