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43.OTC乱用

43.OTC乱用

2013年09月05日 (木) 09時00分配信 投稿日:13/09/05 09:00 icon_view 220view

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ある薬局の先生から気になる話を聞かせて貰いました。難治性の頭痛や関節痛で、通院先の医師から「これ以上の量の薬は出せない。」と言われた患者が、どうしても更に薬が欲しくてスイッチOTCを求めに来るケースは少なくないそうです。当然、販売はせずに医師への相談を促すのですが、その後のトレースが出来ず、おそらくは他の薬局を渡り歩き、入手出来る先を見つけるのだろうと…。こうした患者にとって≪必要な薬≫を入手し易い環境のネット通販の様な利便性の向上が、果たして本当に良いことと言えるかといった疑問を抱える薬剤師は、少なくないでしょう。当然のことながら現在、運用ルールについて策定が進められていますが、この様な実態が何処までルール作りの俎上に上がるかは微妙なところです。

国立精神・神経医療研究センターの嶋根 卓也先生は薬物乱用防止を訴える中で、麻薬や脱法ドラッグに限らず、OTC医薬品の乱用も決して無視できるものではないため、薬局薬剤師によるゲートキーパーとしての積極的介入の重要性を説いています。対面による観察は薬物乱用を抑制するために、やはり大きな意味を持っており、薬に係るリスクから生活者を護る上で大切な手段であることは間違いありません。

では、この様な現状で徒労に終わらない様にするために、私たちはどんな取組みをすれば良いのか。以前にも紹介しましたが、日本医療機能評価機構ヒヤリ・ハット調査事業を通じて実態を反映させることです。しつこいようですが、この調査は薬局の調剤過誤といった、マイナスイメージだけを調査集計する目的ではありません。現実に薬局利用者が、薬をめぐるどの様な危険に曝されているのか、そのための予防・解決策を講じるための基礎資料となるもので、報告薬局の評価格付けをするためのものではありません。乱用を直接防止は出来なかったけれども、薬剤師の対面によって乱用を未然に防いだという事実の積み上げが、実態として見えてくる事が重要です。この他にも、誤解により危険な使い方をしている例に気付き正しい使い方について再認識して貰った等、様々な例が挙げられると思います。普段、薬剤師としては何気なく当然な仕事だと思っている内容が、実は大きな社会的意味がある場合は決して少なくありません。

残念ながら、現在(8月21日時点)、このヒヤリハット事業のサイトは不正アクセス対応により一時停止していますが、再開の折には是非、登録・参加して頂きたいと思います。

薬剤師の活躍を大いにアピールしましょう。


この記事について/著者:菅野敦之



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