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47.判断力

47.判断力

2014年01月14日 (火) 08時00分配信 投稿日:14/01/14 08:00 icon_view 460view

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薬剤師の研修で数多く指導されている先生によると、最近は中堅層であるにもかかわらず、自ら決定や判断が出来ず、他の人の判断に委ねる人が目立っており、しかもその人達には、ある属性傾向が見られるそうです。SGD(スモールグループディスカッション)においては特に顕著で、こうした人が多く含まれるグループでは、タスクの介入頻度が高いケースが多くなります。ただし、具体的なデータとして検討している訳ではないので、ここでは属性について云々することは控えますが、いずれにしても自らの考えや意見を持たず、人任せの薬剤師が増える事は、決して好ましいものではないでしょう。

御存じの通り、薬局業界は既に大きな転換期に入っています。かつてない様々な変化を求められ、もはや現状維持の姿勢は衰退を意味すると言っても過言ではありません。その中で様々な発想から試行錯誤が行われていますが、それらは正当で先進的なものから公的な医療保険制度に照らして疑問が拭いきれないものまで様々です。専門性が高い分野でありながら、明確な統一見解に集約する事なく、曖昧な状態を放置する風潮が、一般用医薬品販売をめぐる規制緩和を求める圧力や、管轄官庁以外の総務省や財務省からの医療費配分に対する強硬な意見につながっているのは間違いありません。

薬剤師と言う免許は個人に与えられたものであり、免許の行使には本来、その免許行使者の判断と行為に責任が伴うものです。責任を負う立場である以上は、巷間で議論されている問題に対して、それなりの見解を持ち、蓋然性の高いコンセンサスのもと、統一感のある言動を果たさなければ信頼は得られません。考えることを嫌えば、判断にはつながりません。医療にはファジーな中での落としどころを求められる場面は決して少なくありませんから、各自の判断力や自覚も当然必要とされるはずのものです。患者さんや一般の人達の中にも、果たして薬局・薬剤師が必要か否か、じっと見ている人は少なからずいます。

現在問題になっている薬の扱いや薬剤師の取るべき行動を考え、自浄作用が働かなければ、劣勢はますます強くなって行くのは間違いありません。もはや誰かが何とかしてくれるものではないことを自身の肝にも銘じつつ、何はともあれ新年を寿ぎたい。

この記事について/著者:菅野敦之

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