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56.薬局像

56.薬局像

2014年10月09日 (木) 07時00分配信 投稿日:14/10/09 07:00 icon_view 336view

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著者:菅野敦之

調剤用医薬品の仕入契約や後発医薬品の調剤率、薬剤師不足と、多くの難題を抱える中で様々な工夫や努力をしている薬局は多い事と思います。医薬分業が普及期を終え成熟期を迎えた今、社会的な役割を本格的に負う事が、今後一層求められて行きます。

来年度からの新しい実務実習モデル・コアカリキュラムでは、10年先の薬剤師像を従来よりも具体的に見据えるとともに人間性についても重視し、調剤室で調剤しかしない薬局薬剤師は前時代の薬剤師という捉え方になっています。当然、大学の講義の中でも調剤を柱としながらも、薬局の機能はモデル・コアカリキュラムや国のイメージする薬局像に向けた教育が進められるのは必然です。

この流れの中で考えなければならないのは、冒頭に挙げた諸問題の中で算定項目の確保に向けて汲々としているだけではなく、今後の薬局の方向性を見据えて、次の改定や国の方針を読みながら、それに向けた準備をも進めていかなければならないという事でしょう。既に国は、幾つかのキーワードを掲げており、おそらくこれら(と言っても、そう多いわけではありませんが)のキーワードが次回の改定で大きなポイントになる事が予想されます。

以前からしつこく触れていますが、薬局では調剤は柱の一つで、他に求められている機能があります。保険調剤が国民医療費の伸びの中で目立ってしまっている状況を変える為には、調剤費用を下げるか、他の薬局機能を最大限に活かして保険医療費がかかる前に、国民の健康に向けた役割を果たす必要があります。切羽詰まってから小手先での対応は通用しないでしょう。むしろ、現在は何だかんだ言っても、未だ余力がありますから、今のうちに様々なトライアルを行って、生活者ニーズに合致した薬局の機能・役割を確立しなければなりません。簡易血液検査や、スイッチOTCについて医師会は強い警戒感を以てコメントを発していますが、拙速な策を巡らすのではなく、今から十分に時間をかけて有用性の高い役割を示し、医師との保健健康上の役割のコンセンサスが取れれば、非常に良い形の地域医療体制が作り上げられる筈だと思います。

小手先、刹那的な対応で乗り切ろうとすれば、おそらく時代の変化から取り残されてしまうか、新規参入の斬新な発想の波に一発で飲み込まれてしまいかねません。既にその気配が無い訳ではありません。

薬局の役割・機能を再点検し、整えていきましょう。

この記事について/著者:菅野敦之

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