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64.テクニシャン?

64.テクニシャン?

2015年06月11日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/06/11 07:00 icon_view 329view

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著者:菅野敦之

薬局事務員による計数調剤(ピッキング)をめぐる論議が喧しくなっています。薬剤師不足の渦中で苦肉の発想とも言えなくもありませんし、既にアメリカではテクニシャン制度が定着していますから、待望論が出るのも分かります。当分この論議は続くでしょうが、ここでは極めて良識的な考え方を堅持しておく必要があります。テクニシャン制度は諸刃の刃なので、十分な議論と適切なルールが確立されないまま安易な導入に踏み切れば、末代までの禍根を残すことにもなりかねません。

薬剤師一人当たりの処方箋40枚の規定が決められた後、調剤報酬の算定要件も含め、情報提供義務や後発医薬品の使用促進に向けての努力義務等、薬剤師に課せられた業務量は格段に増えました。もし事務員による計数調剤が認められた場合、薬剤師が調剤に割いていた時間を患者さんや地域住民の健康に与する職能発揮やその拡大に向けられることになれば、規制改革会議による医薬分業の検証にも十分に耐え、社会的な評価を得られる可能性は格段に高まります。

しかし、この規制緩和に便乗し薬剤師の削減による利益確保にばかり目を向け、現状のサービス内容の質を高めようともしない短絡的な発想に走ったとしたら…。調剤報酬を下げ続ける格好の材料とされるのは必定です。

以前から折に触れて述べていたつもりですが、点数が設定されているからそれを追いかけるというのではなく、様々なトライアルを通して本当に支持されて新たな点数設定に結びつくような行動や、薬局の機能を拡げる業態の変化が、いよいよ本格的に求められる時期に入って来たのだと思います。

今までは厚生労働省周辺の動静を見ていればこと足りていましたが、現在は薬局・医薬分業に対して経済産業省や財務省も強い関心を持って様々なコメントを発し始めているという大きな変化が確実に起きているということを、しっかりと認識しておかなければなりません。

この様な時だからこそ、くれぐれも判断を誤ることが無いように、本質を考えた選択や行動について一人でも多くの人に考えて欲しいと、切に願います。

この記事について/著者:菅野敦之

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