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67.薬歴未記載問題から

67.薬歴未記載問題から

2015年09月10日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/09/10 07:00 icon_view 292view

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著者:菅野敦之

薬歴未記載問題はナゼ起きたのか?この原因の一つとして、「本当に免許に値する仕事をしているか、資格として仕事をしているのか(39稿参照)」の認識が不足している面があるのではないかと思わずにはいられません。

薬歴の記載義務項目云々については別として、患者さんの経過やその患者さんの特性を把握した上でのやり取りは、患者さんにとっては大きな安心感につながり、そこから得られる情報量と信頼度はまるで違います。ごく自然な会話から必要な情報が得やすくなり、貴重な情報が自ずと集積されます。患者さんの情報量が少ない状態での患者さんへの服薬指導業務は、どうしても通り一遍の話にしかならず、不全感が付き纏ってしまうのはたいていの人が体験している筈です。「話してくれないんだから仕方ない」と言ってしまうならばそれまで。免許の仕事に値するとは到底言えないでしょう。新患の患者さんに対しても、如何に早い時期に特性を掴んで会話を成立させるかが重要なポイントで、ココが分かっていれば、薬歴未記載など起きる筈もなく、業務には欠かせないツールとなるものです(全部の情報が頭に入っていて人間薬歴と化していれば別の話ですが)。

薬剤師免許は、あくまでも個人に対して与えられているものである事は、誰でも知っています。ところが、就職した途端にそれが忘れ去られてしまう…。

薬剤師免許は、個人に与えられた免許で、免許を受けた個々人が、責任とプライドを以て免許により行える職能を行使するべきものです。ところが、どうもその自覚が涵養される前に、薬局薬剤師の業務は効率化重視(もちろんこれも大切ではありますが)の方向に進み過ぎ、多くの薬局で自覚以前に処方箋を捌くことを重視するのが当然の様になってしまった。もちろん、きちんと矜持を以て臨んでいる薬局・薬剤師も間違いなく居られますが…。

先日、お伺いしたある薬局では、基本料・基準調剤・後発体制で99点を算定していながら、一度も患者さんから点数について苦情もなく、かかりつけとして相談だけにやって来る近隣住民も少なくありません。住宅街にある薬局ながら、ひっきりなしに誰かしらが訪ねて来ており、薬歴もきちんと活用されています。

各自が、薬剤師を資格ではなくて免許として全うすることを考え、それが実行できる職場というものを考える必要があります。作業としての業務には、どう考えても先はありません。

この記事について/著者:菅野敦之

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