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68.薬剤師業務の機械化

68.薬剤師業務の機械化

2015年10月08日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/10/08 07:00 icon_view 302view

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著者:菅野敦之

調剤機器の自動化には、眼を見張るものがあります。軟膏の混合は未だ計量を手作業で行いますが、短時間で奇麗な混合が可能です。水剤、錠剤(一包化ではなくヒートのまま端数も対応)に続き、遂に散剤も全自動の機械が出て来ました。機械に薬剤を設置し、処方内容を入力すれば計量、混合、分包までをしてくれるものです。他産業の製造機械と比べれば、未だこの程度かとも思いますが、日本の機械メーカーの技術水準から見れば、一般的な調剤については、いずれ機械が行うことになるのは必然かも知れません。

そうなれば、調剤が薬剤師の専権であるとか、医師による調剤の解釈などの法律解釈は別の側面から考えることになりますが、その議論は他に任せるとして、いずれにせよ薬剤師は調剤が出来れば安泰であるという時代はオシマイになったと考えなければなりません。

そうなれば薬剤師の仕事は服薬指導?確かに服薬指導は薬剤師にとって職能を発揮する重要な仕事です。では、服薬指導ではどんな事を患者さんに話していますか?

限られた時間の中で出来るのは所謂、定型的な服薬指導で時間一杯となってしまっている人、患者さんが質問に応えてくれないからムリ!と思っている人にとっては考えを改めざるを得ない状況が近づきつつあります。

最近のロボットの進化を考えてみて下さい。某社が20万円ほどで販売を開始したロボットは、大体30人の顔を認識できるそうです。質問にも学習しながら答えるので、定型的な服薬指導や相互作用チェックなどはお手の物。これが事業用にハイスペック化されたものが発売されたらどうなるか…。もちろん質問内容についての答えがロボット本体に無い場合には、ホストコンピュータに自動で繋がり適切な回答を導きます。文句も言わず昇給の必要もなく労働時間も無制限。つまり、調剤も服薬指導も型通りのものであれば機械に取って代わられる下地は既に出来上がってしまっています。あるドラッグストアでは、店頭のタッチパネルをタッチするだけで、どの薬がいいか案内する設備もあるそうな…。

旅客機の航空機関士、株取引の場立ちなど、専門性が高いにも関わらず、既に機械に取って代わられて姿を消した職種は決して少なくはありません。これら姿を消してしまった職種と薬剤師の違いは何処にあるか?大きな違いがあります。薬剤師はヒューマンケアサービスであるということ。これは大きい。この点については、機械も人工頭脳もまだまだ追いつくことが出来ません。人間の五感、場合によっては第六感をも駆使することに加え、感情労働でもあることが求められるのがヒューマンケアサービスです。従って人に対して一方的に関わる仕事ではない事を理解出来た仕事をしなければ、10年後、20年後には生き残っていない可能性が十分にあります。この理路を見れば、身につけるべき、やるべき方向性は自ずと分かる筈です。

医師や大学教員も、同じ様な意味で同様だと言われているのですが、さて、どうなるか…。

この記事について/著者:菅野敦之

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