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70.プロ

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2015年12月31日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/12/31 07:00 icon_view 173view

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著者:菅野敦之

前回かかりつけ薬剤師について述べさせて頂きましたが、薬局薬剤師でいうところのプロって何だろうと考えることがあります。

医薬品と多くの疾患、更には医療保険制度についても十分な知識を持っていて大概の質問に回答出来、医師に必要な処方提案が出来る。これは必要な要件だと誰もが認めるところです。実務実習モデルコアカリキュラムの目指すところの10の資質でもプロの資質として具体的に示されています。欲張る訳ではありませんが、自分自身の経験から、これらに加え更に必要ではないかと思う事が2つばかりあります。

一つ目は、自分の言動に責任を持つ覚悟を持っていること。法令や制度の中で行われる場面が多い仕事ですが、「国が決めたから」「組織がこうだから」ではなくて、免許を持つ『一薬剤師』としての職務責任を果たす立場に立った言動が出来ることは非常に大事で、この姿勢を感じ取って貰えば、多くの人に高い信頼を得られるのは間違いありません。

二つ目です。誰にでも苦手な人はいますし、相性が合わない人がいるものですが、そうした人の存在を受け入れ、そうした人を最小化するための頑張りが出来ること。薬剤師を始め、ヒューマンケアサービスの仕事は感情労働とも言われ、相手に最大限の奉仕をしても、時として理解をされず不本意な言動に苛まれる事があります。当然、心理的には相当の負荷を受けますが、様々な発想の転換・工夫でそれを受け流す、或いは許容し、最終的には相互理解につなげる努力を続けられる、ファンになって貰うことが大きな意味を持ちます。口で言うのは勿論簡単で実行にはかなりの気力が求められますが、苦情を言ってきた人が一転、ファンになる例も多く語られています。皆の経験談を披歴し合うだけでも、実際にはかなり参考になることが多く、気力を高めてくれることが多いものです。

これら二つと冒頭の知識が備えられれば鬼に金棒、まさにかかりつけ薬剤師として活躍、評価される可能性は格段に上がります。来年度の調剤報酬改定が云々されていますが、一人一人の薬剤師が、こうした気持ちを持って仕事が出来るか、また、それを支える職場環境がどこまで整備確保されるかによって、薬局間の差が大きく開く事になるでしょう。厳しい改定が囁かれる中、暗澹たる気持ちに浸っている場合ではなく、この機に乗じて、皆で一皮むけた薬剤師を目指せば必ず活路が開けると思います。何もせず変わらなければ事態は決して好転しません。災い転じて福となす!この発想が出来るということが、結局はプロの本当の要件かも知れません。

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