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71.薬局の成熟

71.薬局の成熟

2016年01月28日 (木) 07時00分配信 投稿日:16/01/28 07:00 icon_view 299view

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著者:菅野敦之

医薬分業の流れに乗って成長してきた薬局も転換期を迎え、新たな展開が今までになく強く求められているのは周知の通りです。その中で効率の良い場所の相変わらずの陣取り合戦や、今まで不可侵としていた微妙な法解釈に踏み込んだ薬局開設が物議を醸しています。一般業種の経済行為としては当然のチャレンジであることは間違いありません。

しかしながら、どうしても『医療』としての薬局を考えた場合、果たしてこれが優先されてよいものか甚だ疑問です。医療費抑制政策が強まる中で経営環境の強化を考えることは当然必要ですが、この時期に最も取り組まなければならないのは、果たすべき役割の革新性の追求であって、ここでこそ微妙な法解釈に果敢に挑み、社会的に求められる存在意義や役割を高めていくべきなのではないでしょうか。多くの業種では護送船団方式の甘い環境に見切りをつけられ、それなりの痛みの中で姿を変えてきました。医薬分業も誰かが何とかしてくれるではすまなくなっています。

20年前に比べて、医薬分業のメリットを増やすことが出来たか?デメリットを減らすことが出来たか?通常の産業では20年前を振り返った時、その進歩は否が応でも実感するのに対し、薬局はどうかを考えれば明らかです。医薬分業の費用対効果の検証が求められているのは正にこの点にあることは間違いありません。経営資源をこの様な観点で、どう振り向けるかを考えるべきなのは今、この時であって、そうしなければ将来に大きな禍根を残すことになる気がしてなりません。調剤報酬改定の議論においても、この取組を具体的に示さずに近視眼的な効率化に走る限り、引下げの格好の材料を提供し続け、一部は退場を迫られるまでになってしまうことは、火を見るよりも明らかです。

未だ余力があるうちに、薬局であれば普通に行われるべき「仕事」や「お金にはならないけれども地域の人達にとって意義のある事」に少しずつでも取り組んで実績を創ること。事実を積み上げる事。これが出来れば利益は後から付いてきます。この様な発想の薬局・薬剤師が大半になってこそ、薬局の成熟が実感されると思います。目先の利益を追うか、少し先の有用性に叶う行動から利益につなげるかを十分に考えて行動していけば、薬局の将来は、もっと開けてきます。余力が無くなってからでは、何も出来ません。

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