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72.いきつけ薬局

72.いきつけ薬局

2016年02月11日 (木) 07時00分配信 投稿日:16/02/11 07:00 icon_view 448view

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著者:菅野敦之

少し前にかかりつけ薬局について記しましたが、今回は受け売り気味の話で恐縮です。日本コミュニティファーマシー協会(JACP, 会長吉岡ゆう子先生)が提唱している表現で、永井恒司先生も強く支持され、

真の「かかりつけ薬局」は、患者が体の異変に気づいたとき、真っ先に訪ね、相談にのって、OTCで対処してくれる「かかりつけ薬剤師」が居る薬局のことである。(中略)真の薬剤師のステータスを確立した上でOTCで対処する医療職としての真の「かかりつけ薬剤師」の居る「かかりつけ薬局」への道を進み、日本の薬局だけが、国際的に奇妙なものならないよう考えねばなりません。これは、国の総医療費の軽減にも役立ちます(一昨年来日したFIP前会長Buchmann博士が、これは薬剤師が医療職として活動するのみならず、国の医療費の軽減に役立つことを強調しました)。

と説かれています。抜粋なので十分に伝わらないかも知れませんが、真の医薬分業の実現に向けた発信を続けられている先生の言葉として上記の文を解釈して欲しいと思います。

「かかりつけ」を決める前段階では「いきつけ」作らねばなりません。それには「医療機関を出たら、目の前に薬局があるから」という物理的な動機ではなく、門前であろうと面対応であろうと、「あそこに行くと、なんか安心」とか、「あそこは、なんか話し易い」と云う様な感覚(心情)的動機が原点であるべきです。かつて私の友人が「ウチの薬局に来るまでに何件も安売りする薬局があるのに、200円もしない栄養ドリンク1本飲むのに来てくれて、『なんかここで飲むと効く気がするんだよ』と言ってくれるんだ。」と自慢していました。今になってみると、こんな素朴なことから始まるものだと実感します。こうして積み上げられた信頼関係の上に、「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」が成り立つものではないでしょうか。

私も以前に経験したことですが、スタッフがコロコロ変わる状況は患者さんからすると、せっかく慣れたと思ったのにスタッフが代わり、また一から出直しの抵抗感が出てしまいます(本来は医師がそうであるように、薬剤師が異動なり移籍したら、患者さんが異動先に追っかけでついて来てくれるのが理想なんですが…)。こうした抵抗感を持たせないための早道は、安定的なスタッフで「患者さんの全体像を把握し、気心が知れる状況」を創り上げることです。それを進めやすくするには調剤一本やりよりも、薬局が扱える様々なアイテムの取扱や在宅だけでなく様々な薬局外活動が大きな力となります。余計な仕事を増やしたくないという人も居るかも知れませんが、この業界では、「余計な仕事」は実は往々にして必要な仕事です。今回の調剤報酬改定は、そんな意味でとらえると、少しずつではありますが、その後押しをしてくれていて、乗って来ない人のことは知らない宣言と解釈するべきです。

この機会に、積極的に幅を広げて「かかりつけ薬局・薬剤師」の実現に向いましょう。

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