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74.かかりつけ薬剤師II

74.かかりつけ薬剤師II

2016年04月07日 (木) 07時00分配信 投稿日:16/04/07 07:00 icon_view 693view

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著者:菅野敦之

以前かかりつけ薬剤師について記しましたが、今春の調剤報酬改定に伴い、かかりつけの要件を強引に満たすために右往左往する茶番の様な話が漏れ伝わってきます。

昨年10月には厚生労働省が「患者のための薬局ビジョン」を公表しており、これにはかかりつけ薬局・薬剤師について詳細に示されていました。今春の調剤報酬改定のかかりつけについては、その中核となる部分が踏襲されています。本来は遥か昔から「本当はそうしなきゃいけないんだよね」と誰でも心の中ではとっくに分かっていた内容ですから、昨秋にその方向性が示された時点で「マズイ、いよいよやらなければ」と即座に準備に入った薬局・薬剤師も決して少なくない筈です。その一方、タカをくくっていたのか、秋の公表に無頓着だったのかは分かりませんが、調剤報酬点数がついた途端にあたふたと動き出す姿には鼻白み、失笑を禁じ得ません。それでも、その方向に動くだけでも善しとしなければならないのかも知れません。

願わくは、かかりつけ算定をめぐって社会的信用を失う様なボーダーの署名獲得の様な行為が行われるような事態だけは、起こさない事を祈るばかりです。

このかかりつけ薬剤師・薬局に取り組むにあたっては、単に調剤報酬の算定要件を満たせば良いというのではなく、「患者のための薬局ビジョン」を読み込み、そこに記された機能・役割の実現を目指すのが本筋であると思います。2年後の改定では、さらにこのビジョンの完成形を求める事になるでしょう。なにしろここには、「かかりつけに向けた再編」が明記されていますから、5万7,000件というコンビニよりも多い薬局数からみて、転換が出来ない場合は退場も止む無しという発想が背景としてあることも読み取る事ができます。

例え算定に漕ぎ着けることが出来ないとしても、かかりつけに向けた努力を続けたか否かが、将来を大きく変えることになるのは明白です。就職活動に入る学生も、この辺りへの取組み姿勢に大きな関心を持つことになります。先月の備忘録にも記したように、今改定内容に対する薬剤師・薬局の行動は、社会からことごとく検証される訳で、社会的に評価が高まる実績を残さない限り、残念ながら今回の改定水準を再び上回ることは有り得ないのは、火を見るよりも明らかです。

社会的評価を目指して、結果的に後から経済的評価がついて来るという考え方が医療には求められていることを、経営者も個々の薬剤師も、真剣に考えなければいけません。経済的評価を優先させる限り、医療の中では厳しい目で検証が行われます。

この記事について/著者:菅野敦之

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