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76.調剤基本料と一部負担金

76.調剤基本料と一部負担金

2016年06月16日 (木) 07時00分配信 投稿日:16/06/16 07:00 icon_view 387view

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著者:菅野敦之

今回の調剤報酬改定で調剤基本料の新たな区分が加わりました。意図するところは理解出来ますが、患者さんの立場からは基本料の違いを納得してもらうのは相変わらず難しいものと思います。一枚の処方箋で入手が出来る薬と数量は何処の薬局でも同じです。ならば少しでも安く入手したくなる気持ちが働くのも自然な話ですし、実際にその様な挙動の患者さんがいるのも事実です。多くの薬剤師は、患者さんの為に最良のパフォーマンスを発揮すべく尽力していますが、この料金差については、時にマスコミやメディアが興味本位で扱い、単なる支払料金の損得だけの話にすり替えられてしまうケースがあまりにも多いのが残念でなりません。

薬剤師のパフォーマンスに拠る所が大きい、基本料を除いた算定項目を算定したことによる料金差であれば合点が行きますが、パフォーマンスとは別の部分で生じる料金差が患者さんの薬局選択に影響を与えてしまうのは決して好ましい事とは思えません。

そこで、窓口精算の段階においては、基本料を一律の点数として算定し、その他の算定項目は従来の算定を行ない、レセプト請求による報酬支払時に薬局ごとの基本料区分を適用して調整を行なった上で、薬局への報酬支払をする方式にすれば、患者さんは単純な料金差には拠らず、薬局・薬剤師の本来あるべき「質」に目を向けた薬局選択をする環境に近づくのではないかと思います。オンライン請求がここまで普及・定着した状況を考えれば、この様な方式を実現することは決して難しいものではないでしょう。

せっかく、「かかりつけ薬剤師」を推進するのであれば、この様な発想を加えても良いでしょうし、患者さんにとっても、薬局の料金体系について納得して貰い易くなり、信頼は高まるものと思います。薬剤師にとっても、余分な説明の料金差の説明がし易くなるので、本来の業務に注力し、結果的により高いパフォーマンスを発揮出来ることになり、多くの人にとってより良い医療が提供できるようになると思います。調整後の点数差と一部負担金の問題があるのも確かですが、患者さんにとって本当の意味での利益を考えれば、十分に価値のある方法であると思いますが、皆さんはどの様にお考えになるでしょうか。

この記事について/著者:菅野敦之

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