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80.文系脳と理系脳

80.文系脳と理系脳

2016年10月13日 (木) 07時00分配信 投稿日:16/10/13 07:00 icon_view 245view

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著者:菅野敦之

薬学部をはじめ、理系学部では、問いに対し的確な正解が求められることが多く、大概は数値的に表したり、○か×であったり、無駄が無く正確な説明が答えとして求められます。つまり理系脳といってもいいのではないかと思います。ところが、理系を卒業し社会に出た途端、多くの場合は答えが一つではなく、時にはファジーな解釈も含めた様々な考え方を容認する、云わば文系脳の人たちの比率がいきなり高い環境での仕事をすることになります。この思考の切り替え、或いは使い分けが上手くいかない事が患者トラブルの一因でもあると思います。この話を理系大学の先生にしたところ、一人の先生は「そうか!それは必要ですよね。今まで考えたこともなかったけれども、意識しておかなければ。」との意見。もう一人の先生は「的確に話せば効率よく短時間で終わるのに、何が悪いの?」と対象的な意見でした。

私が思うに、多くの患者さんは医療関係者と話をする時には(特に病名を告げられた直後には生活習慣病であっても)、不安と混乱の中で、上手く自分の想いを的確に表現できる人は極めて少なく、薬剤師などと話す中で、バラバラになっている自分の混乱した考えなどを価値観や情報とすり合わせながら統合する作業を頭の中で行い、落ち着いていく例が多いのではないかと思います。薬剤師をはじめとした医療従事者は、その様な場合のお手伝いをしている面も多々あるし、患者さんも潜在的には期待しているのではないでしょうか。

COMLへの患者さんからの相談電話は平均時間40分とのことです。これは、上述の整理統合には十分な時間であると思いますが、薬局における一人40枚をこなした場合の所要時間は調剤も含めて12分程度。能力の高い人や、患者さんと信頼関係を既に構築した人にとっては、患者さんに一定の満足感や納得を得るのには十分な時間かも知れませんが、誰もがそう簡単に出来るものではないと思います。短時間で患者さんのニーズを満足させる努力は必要ですが、状況に応じて時間をかけることも時には必要です。かかりつけや、健康サポート薬局を絵に描いた餅にならないように実現する為には、こんな考え方もしながら薬局づくりをすることも必要だと思いますが、如何でしょうか。

この記事について/著者:菅野敦之

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