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86.残薬

86.残薬

2017年04月06日 (木) 07時00分配信 投稿日:17/04/06 07:00 icon_view 241view

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著者:菅野敦之

残薬の確認と調整に向けて多くの薬局が取り組んでいますが、その過程の中で患者さんとのトラブル事例もあるようです。残薬確認によって、患者さんが怒り出してしまったという話も聞きます。

確かに唐突に「のみ残してはいませんか?」と聞かれたり、毎回同じことを聞かれたりすれば、「信用されていないのでは?」「ボケてると思われている?」「しつこい!」などと感じてしまうのも無理はないかも知れません。少なくとも、患者さんに無用な罪悪感や被疑者感を与えない様にする必要はあります。そこで、「毎回飲むのって意外に難しいですよねぇ」とか、「私も時々飲み忘れちゃうんですよねぇ」と切り出したり、過去の事例から災害等が起こって医療機関が利用できなくなった時の薬の入手の仕方の説明をしたりするなど、角度を変えた話によって残薬情況を引き出す様なレパートリーを増やす発想も必要です。

さらに、皆さんは残薬をどの様に定義しているでしょうか? 2015年7月の中医協 診療報酬基本問題小委員会の議事録では、「これまで投薬された薬剤のうち、服用していないものと、少しでも服用していないものがあれば、残薬ということになります」というくだりがありますが、外出時に持って出るのをつい忘れてしまった、シックデイで飲めなかった、仕事が立て込んで気付いたらとっくに時間が過ぎていた、震災や忙しくて診察日を逃してしまった時に備えて…様々なケースを想定した場合、本当に是正すべき『残薬』についてもう少し考えておく必要がありそうです。

程度問題の話で明確な線引きをするのは本当に難しい事ですが、少なくとも四角四面に「1錠でも余っていれば残薬」という姿勢で患者さんに接するのはやめておいた方が良さそうです。

柔軟性のある解釈を以て患者さんとの信頼度を測りながら詰めていき、どの様にするのが最良なのか患者さんが気付いて自発的に行動して貰うようにするのが、プロの薬剤師の真骨頂だと思います。様々な局面で、患者さんにこの様な接し方が出来るのが、本当のかかりつけ薬剤師なのではないでしょうか。実に面白い仕事です。

この記事について/著者:菅野敦之

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