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89.かかりつけ薬剤師Ⅲ

89.かかりつけ薬剤師Ⅲ

2017年07月27日 (木) 07時00分配信 投稿日:17/07/27 07:00 icon_view 249view

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著者:菅野敦之

かかりつけ薬剤師への取組が進んでいます。薬剤師が患者さん個々に目を向けたきめ細かい対応で、患者さんは安心して何でも相談できる体制に向けて本格的に進み始めました。かかりつけの患者さんが5人であろうが100人であろうが、個人の能力に応じて責任を果たすことが出来ている限りにおいては、担当人数を問う必要はないでしょう。この取組を通じて、多くの薬剤師の方々に気付いて欲しいのは、かかりつけは単なる算定要件の定義に当てはまれば良いという事ではないということです。患者さんへの注意力・観察力が今までよりも高まって、些細な変化も察知できるようにならなくては、結局は絵に描いた餅になってしまいます。

看護師の中には、患者さんが発する「弱さ」の微弱なシグナルを感じ取った対応をして、眼が合っただけで安心感を与える人がいるそうです(実際に体験した人も少なくないのではないでしょうか)。しかしその一方で、看護技術のマニュアル化、EBM化が進み、結果的にこの能力の低下を指摘する声も出ているそうです。原因がこれによるものかどうかは検証が必要かも知れませんが、少なくとも人の喜怒哀楽を察知する感覚を全体的に鈍らせる社会的風潮があるのは間違いない気がします。ヘッドフォンで音楽を聴きながら路上を歩いたり、後方からの人や車に注意力なく進路を変えたり立ち止まったり、スマホ歩きも同じことで、外界の情報・注意力に無頓着となっています。先日の新聞では、入社後に会社で電話をかけたり受けたりするのが苦痛で退職する新入社員が出始め問題になりつつある事例が紹介されていました。人との関わり合いを嫌い、人への観察力や洞察の感覚が鈍る事は、医療者にとっては大きなマイナスです。患者さんと接する中で、その喜怒哀楽や時には嘘にも気付き適切な対処が出来る様な能力を身に付ける事が、かかりつけの真骨頂ですし、これが実践できれば、かなり大きな信頼を得る事ができます。これが面倒だと思いながら、かかりつけ薬剤師になったのでは、信頼を失うだけです。本物のかかりつけ薬剤師が、一人でも多く増える事を願ってやみません。

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