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91.先生

91.先生

2017年09月07日 (木) 07時00分配信 投稿日:17/09/07 07:00 icon_view 378view

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著者:菅野敦之

薬剤師の仕事をすると、先生と呼ばれる事もあります。職場によってお互いを先生と呼ぶところ、○○さんとしているところ、まちまちです。

見ていて残念なのは、薬剤師免許を取って、色々な人から先生と云われるうちに、最初は照れ臭そうにしていたのに、急に業者の方などに上から目線になる姿が時々見られることです。先日も、この春に薬剤師になった新人に5カ月ぶりに会いましたが、大人びたかと思ったのも束の間、実習学生や関係者への上から目線の言葉が繰り出し、閉口してしまいました。こうした時にいつも、「先生」という意味について考えてしまいます。

今までの経験から私が思う先生は、読んで字の如く「先に生まれた人」です。先に生まれた人は当然ながら、上手くいった事、失敗した事、様々な経験をしています。特に薬剤師の様な仕事の場合は失敗やヒヤリとした事の積み重ねで成長する面もあるので、経験は重要で、経験を通じ自分で考え、着実に身に付ける事も大事です。後進の育成に際し、自分が苦労した分だけ、同様の苦労をさせるという考え方の人もいますが、ことごとくこの調子では余りにも非効率です。そんな意味も含めて先生とは、自らの努力を続けながらも、自分の経験を後進に余すことなく伝え、自分より少しでも早く高いレベルに進んでくれるように、自分の失敗も曝しながら伝え、結果的に業界全体が高度で進歩的なものとするべく、一緒に作っていくための、踏み台となる役割なのではないかと思います。

さらに薬剤師の世界で考えるならば、自分の言動が原因となって発生した事態には最後まで責任を持って対応する姿勢は勿論ですが、業務で後輩が原因で生じた問題に直面した時に、見て見ぬふりをせずにフォローやバックアップをする姿勢が無ければ、「先生」と呼ばれるには相応しいとは到底云えないでしょう。

いずれにしても、仕事をしている姿を周囲の人はじっと見ています。日頃から真摯な姿勢で仕事に向き合っている人は、本人は気付きにくいものの、確実に信頼は高まります。逆に、先生という言葉に溺れたり、責任感を感じない仕事の姿勢の人は信頼も生まれないし、いざという時の周囲からの手助けも期待できません。

昨今の医薬分業見直し論に関する患者さんの声として挙げられている意見は、こうした薬剤師の責任感、プロ意識が見えにくい状況による面があることも、あながち否定できないのではないでしょうか。

この記事について/著者:菅野敦之

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