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92.薬剤師の倫理観

92.薬剤師の倫理観

2017年10月05日 (木) 07時00分配信 投稿日:17/10/05 07:00 icon_view 290view

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とても残念な事ですが、このところ、範となるべき業界の代表格の薬局による不適切な保険請求の問題が複数、業界紙を賑わしています。事実関係については否定していませんが、「行政の判断を待ち、それからしかるべき…」というスタンス。確かに法律に照らして即座に判断されていない時点では、果たしてアウトなのかセーフなのかは分からないのは事実です。しかしながら倫理という観点からすれば、例え発想をしたとしても、実行に移す前に「それはバレたらマズイよ」という極めて常識的な自制が働く筈の事が、そうはならなかったのも事実です。

「法律に触れなければそれでいい」という発想で自制のないまま、今まで様々な事故、果てはバブルの崩壊など、様々な結末を招いた事例は枚挙にいとまがありません。事故ではないから、いいじゃないという訳には行きません。特に医療に携わる以上は、公的な制度の中にいる訳ですから社会に対する責任は相当に重い。法解釈はどうあれ、先ずは道義的に、どう考えているのかを明確に示さなければ、一般の目から見て簡単に納得はして貰えないでしょう。こうした対応が跋扈する様であれば、先行きは決して明るくありません。

薬剤師法では、「薬剤師としての品位を損するような行為があった時は」戒告~免許取消の処分をすることが出来るとあります。つまり、倫理面での問題についても免許の存続に関わる処分があり得るという解釈が出来ます(品位ですから)。上位職からの指示であろうと最近流行りの忖度であろうと関係ありません。この事を、当事者以外の薬剤師も含めて、きちんと理解がされているものか、少々不安になってしまいます。

薬剤師は、会社員としての前に、免許を持った「個」ですから、薬剤師としての当事者は、自動車事故を起こした時にハンドルを握っていた運転手を同じで、初心者であろうと体調が悪かろうと横に同乗していた上司の指示をいやいや聞いた結果であろうと、責任は免れることはありません(刃物を突き付けられていたなら別でしょうけれども)。このことを決して忘れてはいけません。

倫理について理解を深めてもらうには、最適の教材ですが、このテの教材が、これ以上増えないことを願うばかりです。

この記事について/著者:菅野敦之

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