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98.服用薬剤調剤支援料

98.服用薬剤調剤支援料

2018年04月05日 (木) 07時00分配信 投稿日:18/04/05 07:00 icon_view 239view

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服用薬剤調整支援料は、6種類以上の内服薬で4週間以上服用している薬を2種類減らし、その後、減薬した状態が4週間続くことを要件に、125点という高い点数が設定されました。こんなのムリ!と思う人もいるかも知れません。確かに難易度は高いかも知れませんが、ここは一つの踏ん張りどころではないかと思います。

近視眼的に見れば、慢性疾患治療に使われている薬に対し、薬学的観点や副作用の兆候を捉える、或いは「実はこの薬は飲まずに捨てているんです」といった状況を見つけ出す(?)ことによる医療費削減にも見えますが、もう少し深読みをしてみましょう。

これは処方提案の一つでもあり、最初はシンプルな提案から様子を見ながらのスタートが多いことと思いますが、これは薬局薬剤師として薬学的視点、副作用に対する観察力を養う格好の機会であることは間違いありません。医師は専門領域以外の薬について詳しくない面もあるので、薬学的視点での提案は、必ず理解を得られる事象があると思います。さらに、医師は限られた診察時間の中で治療を最優先に考えるので、副作用については代表的・重篤なものについての確認で手一杯です。だからこそ、薬剤師がその手薄になりがちな部分をサポートすることが出来るでしょうし、実績を積み重ね、こうした面での分業・協働が本格的に進めば、信頼度は更に高くなる筈です。

そうなれば、現在いくつもの成分について検討の俎上に挙げられながらも、医師の判断でなければ安全性が担保できないと留保されているスイッチOTCの議論にも、必ずやプラスに働くことになるでしょう。今後の薬剤師にとってスイッチ化された要指導薬品の充実は、薬剤師の社会的役割が広く認知される材料となるだけでなく、収益面においてもプラスになるものです。

さらに要指導医薬品の活用は、医療費の節減になるだけではなく、薬剤調整支援を通じて身につけた経験も含めて、適切な受診・治療への橋渡し役としての信頼にもつながるでしょう。「風が吹けば桶屋が儲かる」という荒唐無稽な話に聞こえる方も居られるかもしれませんが、こうした長期的な視野に立った取組が必要とされることは間違いありません。

既に調剤報酬の点数を単に追う姿は、本質を見失ったものと評価されています。KPIもそうですが、結果として社会に如何なるアウトプットを示せるか、その評価が求められる時代になったことを象徴する、今春の改定だと思います。

この記事について/著者:菅野敦之

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