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99.サラリーマン薬剤師

99.サラリーマン薬剤師

2018年05月03日 (木) 07時00分配信 投稿日:18/05/03 07:00 icon_view 408view

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未だに薬歴未記載の話が出ている状況は残念の極みですが、問題の大きさについての論評が意外なほど少ないと思っているのは私だけではない筈です。

論評が少ない理由として考えられるのは、

・どうせ何処でもあることだから騒ぐほどの事ではない。
・明日は我が身。
・あまりにも低次元過ぎて取るに足らない。
・これ以上騒ぎが大きくならない様にそっとしておきたい。
・自分には関係ないし。

実際のところ、本当の理由が何であるかは分かりませんが、業界の信頼が損なわれ、自浄作用が働かない状況に、今迄に無い政策判断が下されても、おかしくない状況であるのは間違いありません。

どこかの政権による一般の目から見て明らかにオカシイ問題が次々と出て巷間賑やかですが、遂にこちらの業界でも4月11日の厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会で現状の薬局・薬剤師に対する問題提起が相当数挙がり、医薬分業や薬局薬剤師について、一段と厳しい検証の方向性が確定的となりました。事態は、想像以上に深刻です。

こうした状況の大きな要因として考えられるのは、急速な医薬分業の進展に伴う企業化と売り手市場による薬剤師のサラリーマン化があると思います。薬局の企業化が悪い事だとは決して言いませんが、医薬分業の急速な普及の流れで、薬剤師の職能に対する自覚や意識の醸成よりも、経済行為として組織化のスピードが遥かに速かったため、結果的に個々の薬剤師のプロ意識や自覚が不足してしまったのは間違いありません。当然ながら医薬分業を社会的に認知・定着させるためのスピード感は確かに重要ではありましたが、取り合えず走れるだけ走る中で、泥縄式に規制を設ける情況の中で道義的にはどうあれ、一般の企業戦略的には正解という展開による弊害が、ここに来て顕在化してしまったのが現状だと思います。

薬局は薬局法人による運営とすべしという提案が出されていますが、こうした流れから読み取れば、実現のためのクリアすべき要件は別として、極めて自然な発想であるとは言えます。

外的な力によって変えられてしまうか、自浄作用を発揮して、より良い業界・業態として発展して行けるか。個々の薬剤師が単なるサラリーマンではなくプロの薬剤師としての主体的な行動を執る道を進むかどうか、私たちは大きな分岐点に差し掛かっています。

この記事について/著者:菅野敦之

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