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100.薬局の企業間競争

100.薬局の企業間競争

2018年05月31日 (木) 07時00分配信 投稿日:18/05/31 07:00 icon_view 179view

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敷地内薬局に歯止めがかかりそうもありません。厚生労働省、日本薬剤師会が推し進める面分業に対する理解を深めてもらう大事なタイミングに、真逆の立地の薬局が急に増える姿は、一般の人たちの面分業の意義を分かりにくくしてしまう点において決して良い「間(ま)」とは思いません。しかしその一方で、無理のない法律解釈の中での経済行為の結果として患者や生活者の選択の幅を広げ新たなメリットを産み出す可能性という側面では、これも一つの方法として決して間違いではありません。

医薬分業の流れを振り返ると、厚労省は分業開始当初から面分業を掲げていましたが、医薬分業制度の速やかな普及定着のために門前薬局は非常に重要な役割を果たしました。医薬分業が社会的に周知されるところまでは良かったのですが、この流れに伴い薬局のチェーン化が進み、スケールメリットによる効率化を求めるあまり、医薬分業制度による収益が経済行為としての投資配分にばかり向けられる姿勢が目立ち、利用者に向けた(専門家としての)サービスの向上などの社会的還元の方向性が一部にしか見られない姿は、医療制度の考え方には馴染みにくいものです。挙げ句の果てには収益確保に向けた様々な不正が露呈しては、その殆どがうやむやにされる様子が続き、何の自浄作用も期待出来ない業種と見做されつつあります。これらの再発防止と収益の適正な社会還元に向かわせるべく、医師会からは株式会社から薬局法人化への転換を求める発言が遂に出されてしまいました。

自ら招いた情況であることは間違いありませんが、別の見方をすれば、利用者に向けた専門家ならではの多様なサービスを積極的に実行に移して行けば、評価は全く逆に向かって行くのも事実です。先日、決して有利とは言えない立地の薬局を見学させて頂きましたが、「ナルホド!」という取組をしていました。信用とはこうしたところからなんだなぁとつくづく思いました。日々、薬局利用者の方々の話に耳を傾けて不安や悩みを汲み取るところから、やるべき事が見えて実行している姿を見て、これが出発点だと痛感しました。一方的な情報提供や、そこでのやり取りの記録も残さない環境からは、何一つ良い発想が生まれることは期待出来ません。今年の調剤報酬改定が、良い意味での企業間競争を促すきっかけであって欲しいと思います。

この記事について/著者:菅野敦之

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