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『漢方歳時記』9.年末年始の行事と漢方

『漢方歳時記』9.年末年始の行事と漢方

2010年12月21日 (火) 09時00分配信 投稿日:10/12/21 09:00 icon_view 438view

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■年末年始の行事と漢方


年の暮れがせまり、皆様あわただしくお過ごしのことと思います。本学もご多分にもれず病院・薬局実務実習の第二期が終わって5年生は校舎に戻り、4年生は共用試験の準備などで奔走しています。

師走のこの時期は、坊主もろくに挨拶されず、施し物も少ないことから「師走坊主」との言葉が生じるほど忙しいものです。師走の語源にしても、読経のために師僧が東西を馳せ回るところからシハセ(師馳)の義、また、四季の果てるところからシハツ(四極)月の意など、諸説が入り混じり、何れにしてもせわしないものです。

年の暮れから元旦にかけて、さまざまな日本の年中行事が存在します。その中から、漢方に関するものを紹介しましょう。

 

■冬至


日本ではこの日にゆず湯に入り、小豆(あずき)粥(冬至粥)やカボチャを食べると風邪をひかないと言われています。

小豆は「赤小豆(しゃくしょうず)」という生薬で、利水除湿・解毒排膿の作用があり、腹水や水腫などに応用されます。『傷寒論』では「傷寒、瘀熱裏(り)に在るは、身必ず黄す。麻黄連軺(れんしょう)赤小豆湯之を主る」とあります。

 

■おけらまつり(朮祭)


写真1 京都の八坂神社では、清い火を鑽(き)り出し、大晦日の晩から元旦にかけ、オケラの篝火(かがりび)を焚き、参詣者は火縄に移して持ち帰って新年の雑煮をたく火種にします。この火のことを「おけらの火(朮火(おけらび))」といい、朮祭に参詣することを「おけらまいり(朮詣(おけらもうで))」といいます。燃え残った火縄は火伏せのお守りとして、台所にお祀りします。

生薬の白朮は、このオケラの根茎を使用したもので、後に詳述します。



(次ページ)■お屠蘇(屠蘇散)・・・

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