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『漢方歳時記』16.国試解説(後編)

『漢方歳時記』16.国試解説(後編)

2012年05月16日 (水) 09時00分配信 投稿日:12/05/16 09:00 icon_view 399view

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前回に引き続き、国試解説(後編)をお届けします。


問307
かぜ症状を訴えて薬局を訪れた来局者に、薬局製剤の葛根湯を販売することとなった。来局者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。

1 胃の弱い人でも安心して服用できる。
2 インターフェロン製剤との併用は禁忌である。
3 頭痛や肩こりにも効果がある。
4 食前又は食間に服用する。

解説
この設問は、葛根湯の効能・効果、および問214や215と同様に麻黄含有成分エフェドリンの副作用の注意を促すものと解釈します。

「1」:添付文書の【使用上の注意】には、1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)(1)病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。](2)著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等があらわれることがある。](3)食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]・・・と記載されています。このことから、不適切です。
「2」:小柴胡湯などの柴胡剤に関する事項です。特にインターフェロン製剤との併用は禁忌ではないので、不適切。
「3」:『傷寒論』太陽病篇には、「太陽病、項背強ばること几几(しゅしゅ)、汗無く悪風する者、葛根湯 (これ)を主る」と記載されており、太陽病、すなわち感冒などの初期で頭痛、発熱、悪寒があり、首や肩がこわばった状態に用います。従って、適切。
「4」:【用法及び用量】として、「通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する」とあるので、設問上は「適切」。



(次ページ)しかし、使用上の注意の・・・

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