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26.夏に用いる漢方|漢方歳時記

26.夏に用いる漢方|漢方歳時記

2013年06月25日 (火) 09時00分配信 投稿日:13/06/25 09:00 icon_view 313view

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■夏に用いる漢方

梅雨が明けると、一気に夏本番になります。じりじりと照りつける太陽の下、気温も一気に上がります。日本の夏は気温の高さに加えて湿度も高いため、不快指数もウナギのぼりです。最近は、35度を超えることも珍しくなく、ぐったりしてしまいます。 五行の色体表では、五臓は心、五腑は小腸が夏に相当します。
 

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夏は、のども渇いて水をがぶ飲みしたくなりますが、冷たい水やジュースは、飲めば飲むほどのどが渇き、また飲むという悪循環となります。暑いときには逆に熱いお茶を飲むようにするのがよいでしょう。口渇が甚だしい場合、漢方薬では、白虎湯や白虎加人参湯が有効です。
 

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水を飲んでお腹がポチャポチャ(胃内停水)して下痢したり、手足がだるくなるような場合は、六君子湯や人参湯が適用となります。
六君子湯は、『万病回春』に「脾胃虚弱、飲食少しく思ひ、或は久しく瘧痢(ぎゃくり)(熱を伴う下痢)を患ひ、若しくは内熱を覚え、或は飲食化し難く酸を 作し、虚火に属するを治す。須(すべからく)く炮姜を加へて甚だ速やかなり」とあり、人参、白朮、甘草、大棗、陳皮、半夏、茯苓、生姜で構成されています。
 

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胃腸虚弱で食べるとすぐ下痢する、食欲不振、疲労し易い、貧血、みぞおちの痞塞感、冷え症などの症状に用います。また、子供でよだれが多い、胃下垂、胃アトニー、嘔吐などに応用されます。

民間療法では、食あたりや吐き下しに枇杷の葉が用いられます。葉が大きく重いものが良品で、干したものを煎じて飲むと胃腸を調え、夏ばて防止になります。


<参考文献>
根本幸夫:漢方春夏秋冬、薬局新聞社、1995年.
やさしい漢方ハンドブック、総合漢方研究会編、平成14年.
宋版傷寒雑病論(二訂版)、東洋学術出版社、1990年.
尾台榕堂:類聚方広義(第三版)、燎原書店、1988年.
やさしい漢方入門、総合漢方研究会編、健友館、1995年.
矢数道明:臨床応用漢方処方解説、創元社、1997.
日本国語大辞典、小学館、1972.
漢方薬膳学、万来舎、2012.
増補万病回春、大中国国書公司、1990.
矢数道明:漢方後世要方解説、医道の日本社、平成3年.



著者:小松一




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