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『漢方歳時記』30.風邪対策(1)

『漢方歳時記』30.風邪対策(1)

2013年10月29日 (火) 09時00分配信 投稿日:13/10/29 09:00 icon_view 393view

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10月と言えば、旧暦では長月で晩秋。普通であればそろそろ冬支度も考える時期ですが、台風の影響もあり、各地で猛暑日を記録するなど、異常とも思える気候になっています。今後、急激に季節が移り変わる恐れもあり、体調には十分な注意が必要です。
さて、秋は、五行では「金」に配当されており、五臓の「肺」、すなわち器官としては「鼻」への影響が大きくなる季節となります。通常、夏の湿気の多さから一転、空気が乾燥してきますので、呼吸器系に持病がある場合、悪化しやすくなります。
 


風邪の初期に用いる処方
『傷寒論』では、風邪の初期症状を太陽病、少陰病に大別し、さらに太陽病を3種類に分類しています。漢方歳時記8号で解説していますが、もう一度確認しておきましょう。
 

風邪の初期で、寒気があり、頭痛、発熱して汗が出る場合は「桂枝湯」を用います。一方、汗が出ないで肩などが凝る場合には「葛根湯」の適用となります。

桂枝湯

桂枝湯は、『傷寒論』の一番初めに出てくる処方です。太陽病篇に、「太陽の中風、陽浮にして陰弱、陽浮の者、熱自ら発す。陰弱の者、汗自ら出づ。嗇々(しょくしょく)として悪寒し、浙々(せきせき)として悪風し、翕々(きゅうきゅう)として発熱し、鼻鳴乾嘔する者、桂枝湯之を主る」、「太陽病、頭痛、発熱、汗出で、悪風するは、桂枝湯之を主る」とあります。
普段からやや虚した人の風邪の初期で、脈は浮緩で、風にあたるとゾクゾクするような悪寒があり、水をかけられたような感じの寒気がしたり、ポッポと発熱する軽症の状態(中風)で汗が出る場合に用います。
風邪以外では、一般に虚弱体質者の種々の疾患に用いられ、神経痛、リウマチ、頭痛、冷えによる腹痛、神経衰弱、虚弱体質などに応用されます。

本方は図に示すように、桂枝、芍薬、甘草、生姜、大棗の五味で構成されています。


桂枝湯から芍薬を除いた四味は、薬というよりは食品として一般に使用されるものです。桂枝去芍薬湯という処方名がついています。
『傷寒論』に「太陽病、之を下して後、脈促、胸満する者、桂枝去芍薬湯之を主る」とあります。臨床的に使用されるケースは比較的少ないですが、薬膳において配合される生薬の薬効や組み合わせによる効果を理解する上で有用な処方です。


(次ページ)桂枝湯の加味方・・・

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