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『栄養学講座』2.カルシウム代謝とビタミン

『栄養学講座』2.カルシウム代謝とビタミン

2010年09月21日 (火) 09時00分配信 投稿日:10/09/21 09:00 icon_view 964view

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独立行政法人国立健康・栄養研究所は、健康・栄養食品に関する適切な情報を提供することを主な業務とする栄養情報担当者(Nutritional Representative=NR)の認定資格制度を設けております。

NR養成講座:http://www.kenkoexpert.com



■カルシウム代謝とビタミン


日本では、骨粗鬆症患者は、1000万人を超えているともいわれており、高齢化とともに、その数はますます増加しています。骨粗鬆症は、骨量が減少し骨折の危険性が高まった状態とされ、高齢者が寝たきりになる原因疾患の上位に挙げられています。

この予防の1つとして、カルシウムの摂取が良いことは皆さんご存じかと思いますが、カルシウムは、吸収されにくい栄養素であることは知っていますか?

食物中のリンは小腸から60~70%吸収されます。カリウムにおいては90%以上、ナトリウムにおいてはほぼ全量が吸収されると考えられています。それに対し、カルシウムは成人で30%程度とされているのです。 効率よくカルシウムを吸収させるにはどうしたらよいでしょうか。

小腸におけるカルシウムの吸収を促進するビタミンとしてビタミンDが知られています。
ビタミンDには、植物起源のビタミンD(エルゴカルシフェロール)と動物起源の(コレカルシフェロール)があり、私たちは次の2つの方法でこれらを得ています。

1つは、皮膚に存在するプロビタミンD(7-デヒドロコレステロール)が紫外線照射を受けてビタミンDになったものです、もうひとつは食品からの摂取になります。ビタミンDきのこ類に、ビタミンD魚肉類に多く含まれています。



皮膚で産生又は食物から摂取されたビタミンDは、肝臓で25-ヒドロキシコレカルシフェロールに代謝され、続いて腎臓で活性型ビタミンD(1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール)となります。この活性型ビタミンDがカルシウム結合たんぱく質の合成を促進し、カルシウムの吸収を高めているのです。

特に高齢者ではビタミンDが長期不足すると骨粗鬆症のリスクを高めることにもなります。 食事からの摂取が少ない時、日光に当たる時間が不十分な時などでビタミンDの不足がみられます。

カルシウムの吸収率および吸収量は、ビタミンD以外にも、種々の因子年齢、カルシウム摂取量、他のミネラルとのバランス、その他の栄養成分、食品の種類などによっても影響されます。

カルシウムの摂取量が少ない状態や、乳児期・思春期・妊娠期などの要求性の増大している場合には、腸管におけるカルシウムの吸収率は上昇します。一方、カ ルシウム摂取量の十分である状態では、吸収率は減少しますが、吸収される絶対量は多くなります。このことから、カルシウムは1食で多量に摂取するよりも、 何食かに分けて摂取するほうが効率よく摂取することが出来ると考えられます。

食品の種類によってもカルシウムの吸収率は異なり、牛乳や小魚は、野菜よりも高いことが報告されています。 また、カルシウムの吸収を阻害する物質としては、野菜に含まれるシュウ酸や、穀物に含まれるフィチン酸などが知られています。

骨粗鬆症は、高齢期になってから気にするのではなく、その予防は成長期から始まっています。 骨量は、出生時から成長とともに増加し20~30歳頃に最大に達するといわれています。その後は加齢に伴い次第に減少してしまいます。

20~30歳頃の最も骨量が充実している状態を最大骨量といい、骨粗鬆症を防ぐには、成長期からしっかり骨をつくって、最大骨量を増やしておくことが大切です。そして、高齢期では骨量の下降線をゆるやかに保つように心掛けなくてはなりません。

そのためには、骨の健康に欠かせないカルシウムやビタミンDが欠乏しないよう注意することも大切となります。


提供:エコロジーヘルスラボ

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