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『薬剤弁護士の簡単法律講座』6.調剤契約の性質(後編)

『薬剤弁護士の簡単法律講座』6.調剤契約の性質(後編)

2010年12月17日 (金) 09時00分配信 投稿日:10/12/17 09:00 icon_view 359view

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前回(「第6回 調剤契約の性質(前編)」) の続きです。
 

■3 薬剤師の義務の内容・程度


薬を渡すことという義務(結果債務)は、結果がそのまま義務であるのでわかりやすいと思いますが、服薬指導等の手段債務の方はどの程度の義務を負うのでしょう。仮にこの義務を果たさなかったために、患者さんに健康被害が起きてしまった場合には、債務不履行になり過失も認められることになるので、損害賠償責任を負うことになってしまいます(この義務は不法行為責任の場合でも同等の義務を課せられていると考えられますので、この義務を尽くさなければ不法行為責任も負うことになります。不法行為責任と債務不履行責任の関係は第2回のコラムをお読みください。)。ですから、この義務の程度を知っておくことは重要です。

これについては、医師に対する義務について述べている判例があります。 「いやしくも人の生命及び健康管理するべき業務に従事するものはその業務の性質に照らし、危険防止のために実験上必要とされる最善の注意義務を要求される」(最判36・2・16判時251・7)

この判例は医師について述べたものなので、薬剤師にも妥当するのかということが問題になりますが、薬剤師は調剤に関して独占的な権限を与えられ、生命及び健康管理するべき業務に従事しているのですから、医師と同程度の義務を負うと考えて良いでしょう。

そうすると、この判例に従い薬剤師には専門家として高度の注意義務が課されていることになります。


(次ページ)そして、その後最高裁は医師の注意義務に・・・

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