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薬剤弁護士の簡単法律講座

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『薬剤弁護士の簡単法律講座』8.質問への回答2

『薬剤弁護士の簡単法律講座』8.質問への回答2

2011年02月03日 (木) 09時00分配信 投稿日:11/02/03 09:00 icon_view 451view

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今回も、前回に引き続き質問に対する回答をしていきます。



■3 患者情報


質問
患者さんが、薬局の従業員にストーカー行為を行っている場合、患者さんの情報を警察等に提供しても法的な責任を負わないのでしょうか。また、どの程度の情報が提供できるのでしょうか。

答え
情報を警察に提供するにあたっては、個人情報保護法に違反するか否か、ストーカー行為を行っている患者さんから民事上の責任(損害賠償請求)を問われるか否かを考えなくてはなりません。

(1) 個人情報保護法について
個人情報取扱事業者が、個人データを第三者に提供するためには、原則として本人の同意を得なければいけません(個人情報保護法23条1項)。

もっとも、今回の事例ではストーカー行為が行われているのですから、その患者さんから警察に情報を提供するという同意を得ることは不可能です。そこで同意を得ずに情報を提供した場合に個人情報保護法に違反するのかが問題になります。

結論としては、「法令に基づく場合」(個人情報保護法23条1項1号)に該当しますので、同意を得ずに情報提供をしても、個人情報保護法違反にはなりません。質問の事例ではストーカー行為が現に行われていて、その捜査のために情報提供をするというものですから、捜査機関の行う任意捜査に対する情報提供と考えることができます。捜査機関の任意捜査は法令の規定(刑事訴訟法197条1項)に基づくものですので、個人情報保護法違反にはならないことになります。

(2) 民事上の責任について
警察に情報提供した場合、患者さんの情報を勝手に流出させることになるので、個人情報保護法に違反しなくても、患者さんから、プライバシー権等の侵害を理由に不法行為(民法709条)に基づいて損害賠償請求を受ける可能性があります。



(次ページ)個人情報保護法に違反しない・・・

Good3

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