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『薬剤弁護士の簡単法律講座』18.疑義照会拒否の時の責任 (2)

『薬剤弁護士の簡単法律講座』18.疑義照会拒否の時の責任 (2)

2011年11月09日 (水) 09時00分配信 投稿日:11/11/09 09:00 icon_view 683view

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1 はじめに

前回、処方せんについての疑義照会に医師が応じないため、そのまま調剤し、患者さんに健康被害があった場合の薬剤師の法的責任について説明しました。結論としては、調剤をした薬剤師は、患者さんに対して損害賠償責任を負うことになり、刑事責任や行政責任も負う可能性があります。
しかし、現実の問題として、医師にこのような対応をされてしまい現場の薬剤師が困っているのも事実だと思います。私自身、薬剤師からこのような質問を受けた場合、法的責任を負うというアドバイスをするだけでいいのかと疑問に思ったこともありました。そう思っていたとき、ある経験豊富な先輩薬剤師にこのような場合どうするのがいいのか尋ねたことがありました。今回は、そのお話をしたいと思います。

2 先輩薬剤師の回答

その先輩薬剤師の答えは極めてシンプルなものでした。
「医師に納得いくまで聞けばいい、応じてくれなければ医師に無理矢理でも会いに行けばいい。私はずっとそうしてきた。薬剤師はそうできるし、そうしなければいけない。」
と、そのようなことを疑問に思っては駄目だと、私は一蹴されてしまいました。
私は、この先輩の言葉を聞いて、薬剤師は、そのような気概をもって業務に望む必要があるということをあらためて実感させられました。人の生命及び身体に関わる以上、疑義照会を適切に行うことは、当然の義務なのだと、薬剤師自身が認識しておかなければならならず、患者さんのために薬剤師はそうしなければいけないということを痛感しました。
ただ、実際にこのようにしていくには、大変な苦労があることは事実だと思います。そこで、なぜ、この先輩がそのようにできたのかを私なりに分析してみました。私は、その理由として、大きく以下の二つがあると考えています。


(次ページ)(1)確かな薬学的知識を持っており・・・

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