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20.診療所と薬局との契約(1)

20.診療所と薬局との契約(1)

2012年01月11日 (水) 10時00分配信 投稿日:12/01/11 10:00 icon_view 461view

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今回は、薬局と診療所との契約について判断をした裁判例を紹介します(福岡高裁平成14年11月21日)。

事案の概要
薬局開設者であるXは、平成9年6月1日にA薬局を開業し、医師であるYは、同年7月1日にその隣でB医院(診療所)を開業した。Yは、来院する患者に対し、院外処方せんを発行し、A薬局は、その処方せんを応需していた。ところが,平成9年9月11日以降、Yは、院外処方せんを発行しなくなり、XはやむなくA薬局を閉鎖することとなった。 このため、XがYに対して、Yが外来患者に投薬の必要がある場合に院外処方が可能であれば処方せんを発行すべき契約上の義務を履行しなかったため、薬局の閉鎖を余儀なくされたとして損害賠償(債務不履行又は不法行為)を求めた事案。

解説
1 門前薬局

診療所から院外処方せんが発行される場合、診療所と門前薬局とが事実上協力関係になり、その診療所に来院した患者の多数が、その門前薬局に処方せんを持ち込むことを想定して、薬局開設者は、薬局を開設することが多いと思います。最近ではドラッグストア等でも調剤併設店が増えてきており、面分業を行っている薬局もあるでしょうが、まだまだこのような門前薬局が調剤薬局の主たる形態だといえます。

門前薬局を開設する場合、通常は、診療所と薬局との間で、院外処方せんを発行するというなんらかの合意(書面ではなく口頭での合意がほとんどだと思われます。)があることが実情だと思います(診療所が、特定の薬局において調剤を受ける旨の誘導はできませんので、門前薬局への斡旋はしないが、院外処方にはするという合意をしていることが多いのではないでしょうか)。


(次ページ)今回の裁判例では・・・

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