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『薬剤弁護士の簡単法律講座』45.個人情報保護(7)

『薬剤弁護士の簡単法律講座』45.個人情報保護(7)

2014年02月04日 (火) 08時00分配信 投稿日:14/02/04 08:00 icon_view 269view

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前回、薬局において、患者から薬歴の開示請求があれば、原則開示しなければならないことを説明しました。それでは、開示した結果、内容に間違いがあるとの理由で患者から訂正等の請求があった場合にはどうしたらよいでしょうか。また、患者から薬歴の利用停止の申し入れがあった場合はどうでしょう。

1. 薬歴の訂正等

個人情報の保護に関する法律(以下「個人情報保護法」といいます)第26条では、個人データの訂正等につき、以下のとおり定めています。

(訂正等)
第二十六条  
個人情報取扱事業者は、本人から、当該本人が識別される保有個人データの内容が事実でないという理由によって当該保有個人データの内容の訂正、追加又は削除(以下この条において「訂正等」という。)を求められた場合には、その内容の訂正等に関して他の法令の規定により特別の手続が定められている場合を除き、利用目的の達成に必要な範囲内において、遅滞なく必要な調査を行い、その結果に基づき、当該保有個人データの内容の訂正等を行わなければならない。
2  個人情報取扱事業者は、前項の規定に基づき求められた保有個人データの内容の全部若しくは一部について訂正等を行ったとき、又は訂正等を行わない旨の決定をしたときは、本人に対し、遅滞なく、その旨(訂正等を行ったときは、その内容を含む。)を通知しなければならない。


前回説明したとおり、薬歴は、通常「個人データ」にあたると解されますので、仮に患者から薬歴の訂正等を求められた場合には、この規定に沿った対応をする必要があります。実際、稀にではありますが、病院等においてカルテの訂正等を求められる場合もあるようですので、薬局でもこのような求めがされる可能性は否定できません。

このような求めがあった場合、全てにおいて、訂正等の措置をする必要はなく、薬局の対応としては、まずは必要な調査を行い、間違いの有無を検討し、訂正等をするか否かの判断をしなければなりません。「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」(平成16年12月24日通知、平成18年4月21日改正、平成22年9月17日改正)においても、

(1)利用目的から見て訂正等が必要でない場合
(2)誤りである指摘が正しくない場合
(3)訂正等の対象が事実でなく評価に関する情報である場合

には、訂正の必要はないとしております。薬歴においては、明らかな誤記等がない限り、訂正等する必要のあるケースは少ないのではないでしょうか。万が一、訂正等が必要と判断した場合には、訂正した日時、訂正した内容を記録しておくことが必要です。

また、訂正等の求めがあった場合には、訂正した場合にはもちろん、仮に訂正しない場合であっても、その旨を患者に通知しなければなりません。そして、訂正等を行わない場合には、その理由を通知する努力義務も課されています(個人情報保護法第28条)。


(次ページ)2. 薬歴の利用停止等・・・

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