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2.薬の取り違えによる民事責任(1)

2.薬の取り違えによる民事責任(1)

2010年07月12日 (月) 09時00分配信 投稿日:10/07/12 09:00 icon_view 1586view

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今回から具体的な事例を取り上げて、その場合の法的責任について解説していきます。

薬剤師の法的責任と聞いて、皆さんが最初に思い浮かべるのは、やはり薬の取り違えにより患者さんに健康被害が起こってしまった場合ではないでしょうか。

今回と次回の2回で、薬剤師が薬の取り違えをしてしまい、処方箋と異なる薬を患者さんに交付してしまったために、患者さんに健康被害が起きてしまった場合の法的責任について解説したいと思います。

 

1.事例


患者Xは、A医院で診察を受け、近隣のB調剤薬局に処方箋を持って行きました。   このB薬局は、開設者:株式会社Z、管理薬剤師:K、勤務薬剤師:Yで構成されています。


Yが患者Xから処方箋を受け取り、一人で調剤をし、服薬指導をして薬をXに渡しました。(管理薬剤師Kは調剤にかかわっていません。)
ところが、Yは、本来の処方内容と異なる錠剤をピッキングしてしまい、それに気づかずに投薬してしまいました。Xもそれにも気づかず本来の薬と違う薬を服用してしまい、薬の作用で昏睡状態に陥り、まもなく死亡してしまいました。

という事例を元に、Z、K、Yの法的責任ついて考えていきたいと思います。

法的責任というと民事責任、刑事責任、行政責任等さまざまありますが、もっとも多く問題になるのは民事責任ですので、今回は民事責任について解説します。 刑事責任などについては、別の機会に解説したいと思います。

 

2.登場人物



  X : 患者(死亡)
  Y : 調剤ミスをした勤務薬剤師
  K : 管理薬剤師(調剤には直接かかわっていない)
  Z : 薬局の開設者(株式会社)


(次ページ)債務不履行責任・・・

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