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『ライフステージと社会保険』10.介護保険制度(介護保険制度の背景と被保険者)

『ライフステージと社会保険』10.介護保険制度(介護保険制度の背景と被保険者)

2011年11月23日 (水) 09時00分配信 投稿日:11/11/23 09:00 icon_view 185view

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前回まで、健康保険と年金について解説いたしました。健康保険は、現在の疾病を中心とした保障、年金は老後の生活を中心とした保障であることがお解りいただけた事と思います。

ところで、加齢に伴って心身の変化により自立した生活が困難になった場合(要介護状態)の保険制度はどうなっているのでしょうか。加齢により自立した生活が困難となった人に対する支援(介護)について、以前は個人の問題として受け止められていました。「親の面倒は子供が見るのは当然」という考え方です。国の社会福祉制度は少子高齢化が急速に進む中、対応を迫られていました。こうした中、介護保険制度が創設されました。
介護保険制度は、
1)老人福祉と老人医療という二つの制度の一部分を一体化して、介護サービスを提供する
2)介護を必要とする高齢者とその家族をサポートする
これらのサービス提供するための保険システムです。
介護保険法第1条は「加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となった者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定める。」と謳っています。

今回は、「介護保険制度の背景と経過」と「被保険者」について解説いたします。

<介護保険制度の背景と経過>
介護保険制度は、これまで解説してきた社会保険制度の中で最も新しい制度です。平成12年(2000年)に介護保険法が施行され今年11年目を向えました。この間2度の法律改正が行われました。

○介護保険制度導入の背景
1.老後の不安材料である介護問題の解消
介護を個人の問題から社会の問題と考え社会全体で介護の必要な人を支える制度が求められていた
2.従来の公費による社会福祉制度の限界
・予算の制約下で行政機関がサービスの対象者や内容を決定していた
・世帯収入に応じた利用者負担が求められていた
3.社会的入院問題の解消
医療をほとんど必要としない「社会的入院」患者の解消を図る必要性があった


(次ページ)4.医療費の抑制・・・

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