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3.6年制薬剤師に求められること

3.6年制薬剤師に求められること

2012年05月04日 (金) 09時00分配信 投稿日:12/05/04 09:00 icon_view 488view

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前回は、離職者を減らす対策として、会社側の経営理念や就業規則の整備の重要性について紹介しました。このような制度面整備の重要性についてご理解いただけましたでしょうか。会社だけではなく働く人にとりましても働く目的を実現するためには、経営理念や就業規則が重要な要素であることをご紹介しました。
さて、今回は4月に入り初めて6年制薬学部を卒業した薬剤師が誕生しました。今回は6年制薬学部を卒業した薬剤師に何が求められているのかをご紹介いたします。
 

1.企業が6年制薬剤師に期待すること

業界の月刊誌「DRUG Magazine」の調査によると、薬剤師の採用が十分でない状況が浮かび上がってきます。確保が不十分とする企業が60%以上を占め、予定通りに採用できた企業は20%にすぎないとされています。2年間の空白が明け各企業とも採用が活発で「売り手市場」は当面続くのではないかと予想しています。企業も3年ぶりの新卒採用に力を入れています。一方6年制薬剤師の登場に薬剤師に対する期待も変化しています。
企業が6年制薬剤師に期待することは以下のことが挙げられています。

○コミュニケーション力
○高い倫理観
○薬剤師として質の高い薬剤・医療情報
○従来型の薬剤師に刺激を与える 等

中でもコミュニケーション力を挙げた企業が大変目立っています。従来のようにただ単に処方箋通りに調剤をして患者さんに渡すだけの仕事からの脱却が求められています。医療人である薬剤師本来の職務として、質の高い薬に関する情報提供が求められています。そのために高い倫理観やコミュニケーション力が必要となってきます。その背景は次の点にあります。


1)薬剤師の視点からセカンドオピニオンとしての役割
薬剤師は、国民の健康や衛生管理を指導する業務に方向転換が求められています。そして、患者さんが受けている診療が適しているか否かを理解できる薬剤師にセカンドオピニオンとしての役割が期待されています。6年生の薬剤師は、医師と同じ期間医療に関する勉強をして国家試験を受け合格してきます。まさしく薬剤師の視点によるセカンドオピニオンが期待されるでしょう。

2)在宅医療における医療と医療、医療と介護を繋ぐ役割
医療は専門化が進んでいます。地域には、耳鼻咽喉科や眼科など専門化した各診療科目を標榜した専門医がいます。それから介護分野では、グループホームやディサービス等があります。この地域の専門診療科間や介護分野との連絡は十分ではありません。一方調剤薬局では、それぞれの医療機関より患者さんに対する薬の処方せんが集まっています。患者さんの医療・介護における治療に関するそれぞれの情報が入ってきます。患者さんにとっては調剤薬局が医療と医療、医療と介護の接点になっています。この接点としての役割は今後ますます重要な位置づけとなります。
以上のような状況を背景として6年制薬剤師には質の高い医療・薬剤情報の提供、それを可能にする高い倫理観とコニュニケーション力を備えた「即戦力」としての期待が高まっています。


2.薬剤師としてどうあるべきか

薬剤師の立場から見たとき現状はいろいろな見方ができます。

1)現状は売り手市場であること(就職には困らない)
自らの自己実現を目指す会社に就職できる可能性が高い。
一方過度な売り手市場であるがために、仕事に対する、謙虚な態度と精神を忘れてい ないだろうかとの指摘があります。

2)質の高い薬剤情報提供者としての社会的役割を求められること
処方箋調剤にとどまらず薬剤師として患者さんに対するセカンドオピニオンができる。
一方同じ医療の世界なら資格取得年数の短い4年制の看護師へ流れるという懸念、あるいはコミュニケーションを必要とする薬剤師に対して他人への関心が薄いと言われる若い人の資質に対する懸念等薬剤師に対する不安は拭いきれないとする見方もあります。


これからの薬剤師は、医師と同じ6年間の教育期間で自ら薬剤師として目標とする「あるべき薬剤師像」を明確に定めなければなりません。現在の売り手市場に慢心することなく、薬剤師として求められる質の高い薬剤・医療情報の提供のため、医療人としてコミュニケーション力を身に付け謙虚に患者さんのために貢献する心構えが必要です。

今後6年制薬剤師の登場と医療制度の変化により、薬剤師の役割も変わってきます。また6年制薬剤師に求められることは、今までの4年制薬剤師にも求められることです。現在現役で活躍されている4年制薬剤師のみなさんにとっても他人事ではありません。6年制薬剤師の登場が現在の薬剤師の方々のカンフル剤となり、コミュニケーション力があり質の高い薬剤情報提供者である薬剤師が増えることが、薬剤師全体に対する認知度アップにつながります。このような薬剤師の認知度アップは、薬剤師が魅力ある職業として認められることであり、薬剤師のさらなるやる気の向上となります。


著者:坪内直樹

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