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12.事例より考えるやる気の向上(3)

12.事例より考えるやる気の向上(3)

2014年01月16日 (木) 08時00分配信 投稿日:14/01/16 08:00 icon_view 1053view

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前回は、仕事のやりがい・やる気向上のための事例を紹介しました。日常の仕事の中で処方箋どおりに薬を調剤するだけではなく、やりがいある仕事にするためのケースを紹介しました。今回は調剤薬局という少人数の職場で最も難しい課題である上司や同僚との人間関係について考えます。

少人数の職場の中で、厳しい上司や気に入らない同僚との人間関係は難しいものです。大企業であれば人事異動などで解消されるケースもありますが、少人数の調剤薬局ではそれも不可能です。例えば、賃金に関して、後輩に持つ不満は、過去先輩があなたに対して持っていた不満と同じです。特に小規模の店舗ではちょっとした事が人間関係をぎくしゃくしたものになります。人間関係で少しでも嫌な思いをした時は、上司や同僚との人間関係において、一つ見方を変えてみましょう。

それは、仕事をしている一店舗の中ではなく、私たちが生きている世界に少し目を広げて見ます。

今、職場で働いている人は、
1.目標としてきた薬剤師免許を取得した
2.就職難の中働く職場がある
3.世間一般に比べて高い給与を得ている

以上のように今ある環境は非常に恵まれているのではないでしょうか。このことを感じることが出来れば、仕事に対しても感謝の思いを持って取り組むことができます。以前にも紹介しました(「第7章:一生懸命仕事をすること 3.会社との出逢い」を参照)が、数多くある調剤薬局の中で出会った職場が今の職場です。これは、偶然に就職できたのではなく、今の職場で一生懸命に仕事をするために就職できたのではないでしょうか。入社した当初の気持ちを思い返し、職場、上司、先輩との出逢いに感謝する。そして、一度の人生、一生懸命仕事に邁進すれば人間関係が良好になり、仕事のやる気が向上し転職など考えなくなることでしょう。

ここで、店舗の人間関係に悩んでいた薬剤師Eさんの事例を紹介します。
Eさんは、2次診療圏の中心病院の門前薬局に就職しました。事務職員を含めて10名程度の調剤薬局です。入社して2年目のEさんは仕事にも慣れ、自信を持って仕事に邁進していました。しかし日常的にコミュニケーションの少ない職場の中で自然と他の職員とも疎遠となり人間関係にギクシャクしたものを感じていました。ある日Eさんは「患者さんに対する薬の説明の仕方に優しさが足りない。」と店舗長より注意されました。仕事に自信を持っていたEさんは店舗長の言っていることが理解できませんでした。その後何回か同じ様なことで注意を受けるようになりました。Eさんは日頃からギクシャクした人間関係と相まって退職を考え始めました。このような職場での不満を大学の先輩に相談したところ先輩からのアドバイスは「今生きている自分は多くの人々に助けられ成長してきた結果である」という内容でした。仕事に慣れて自信もつき、有頂天になっていたEさんにとっては驚きでした。はじめは先輩に反発さえ感じていました。自分は職場に対してどれほど貢献してきたか。もし自分がこの店舗にいなかったら店舗は回っていないはずだ。・・・・

しかし何度か先輩と話をする中で、Eさんも今までの考え方・生き方について考えを改めるようになりました。好きな薬剤師の仕事ができる今の環境を考えなおしたとき店舗長の話も理解できるようになりました。Eさんは、両親をはじめ先輩等今までお世話になった人たちに対する気持ちが変化してきました。新鮮な気持ちで職場の先輩や後輩そして医療事務の職員に対する感謝の気持ちが沸いてきた自分に気づきました。Eさんは、先輩との話し合い、店舗長との話からお互いを理解するためのコミュニケーションの重要性・素晴らしさを知りました。そして職場で、Eさん自ら積極的に話をするようになりました。また、その姿勢は患者さんに対しての態度にも変化が表れました。それぞれの患者さんに笑顔であいさつや薬の説明をするようになりました。前回紹介した事例と同じように患者さんに対してもより関心を持って接するようになり店舗の評判も良い方向に変わっていきました。

働く人たちは、給与・職場環境・人間関係等さまざまな要因が絡んで退職を決意します。特に小規模の調剤薬局では人間関係を中心に職場内の悪い面ばかりがよく目につきます。このような時は、今おかれている周囲の環境を見つめ直すと、解決する方法が数多く見えてきます。まずは、自らが選んだ薬剤師の資格が取れ、薬剤師として調剤薬局で仕事ができる環境に感謝することです。そして出会った調剤薬局の仕事を一生懸命することです。病気で気弱になっている患者さんに対して、心温まるコミュニケーションで励ましたり・元気づけたりする。患者さんにとっては一生のおつき合いになる場合もあります。職員の心温まる応対が患者さんに元気を取り戻し、感謝される。すると自然と仕事に対する「やる気」が向上しモチベーションが上がります。仕事に対して飽きるといったマンネリ化を防ぎ新たなチャレンジ精神が沸いてきます。このような姿勢・気持ちで仕事に取り組むことが離職を防ぐ最大の武器となります。


著者:坪内直樹

 

【関連Q&A】
Q.就職前に人間関係を確認したいとのこと。どの当たりをチェックすればいいでしょうか?
Q.病院のときはあまり感じなかったですが、調剤薬局は皆人間関係が悪かったです…
Q.業務的なものはやっていけるんですが…ただ、こんなにも人間関係がきついというか…
Q.遅出で入った時、シーンとした雰囲気が重苦しく声をかけるのもためらわれます・・皆さんの職場はどうですか?

 

【関連記事】
・色々な人と話そう
・逃げていいときと逃げないほうがいいとき
・薬剤師の転職理由(アンケート結果)
・仕事をやめたくなるとき~仕事の三大ストレス~
・薬剤師のための患者クレーム対応(前編)
・コミュニケーションのコツ

 

「よくわかる社会保険」の連載記事
・事例より考えるやる気の向上(1)
・事例より考えるやる気の向上(2)
・事例より考えるやる気の向上(自己成長の機会を逃すな)
・事例より考えるやる気の向上(挨拶)

*連載記事の一覧はこちら

 

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